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特集2 これまでの10年とこれからの10年—理学療法の発展と課題と夢
先端医療と理学療法
著者: 南角学1 青山朋樹2 黒田隆3
所属機関: 1京都大学医学部附属病院リハビリテーション部 2京都大学医学部人間健康科学科 3京都大学医学部整形外科
ページ範囲:P.77 - P.79
文献購入ページに移動京都大学医学部附属病院(以下,当院)の将来構想として,「高度急性期医療の推進と標準的医療を基盤とした高度先進医療をどのように両立していくか」が掲げられており,理学療法士にとっても先端医療にどのようにかかわっていくかが重要となっている.当院において,これまでに理学療法士が関与した先端医療には,「大腿骨頭無腐性壊死症に対する自己骨髄間葉系幹細胞を用いた臨床試験」や「特発性大腿骨頭壊死症におけるbFGF含有ゼラチンハイドロゲルによる壊死骨再生及び骨頭圧潰阻止に対する安全性に関する臨床試験」などの再生医療がある.また,数年前よりロボットスーツ(HAL®:Hybrid Assistive Limb)を導入しており,医療工学との連携を行っている.
本稿では,先端医療に対して理学療法士としてこれまで取り組んできた内容を紹介するとともに,これからの10年で理学療法士が先端医療にどのようにかかわっていくべきかを述べたい.
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