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特集2 これまでの10年とこれからの10年—理学療法の発展と課題と夢
臓器移植と理学療法
著者: 玉木彰1
所属機関: 1兵庫医療大学大学院医療科学研究科リハビリテーション科学領域
ページ範囲:P.80 - P.82
文献購入ページに移動はじめに
今から10年前を振り返ると,臓器移植という医療は本邦ではまだ特別な医療の一つと考えられていたと思われる.またその領域に理学療法士がかかわっているということも,あまり認識されていなかったのではないだろうか.筆者はまだ本邦で脳死下での臓器移植が実施されていなかった17年ほど前,米国において肺移植前後のリハビリテーションの研修を受ける機会に恵まれ,その後,京都大学において肺移植や肝臓移植を中心に,多くの臓器移植患者の理学療法に携わってきた.そこで本稿では,筆者のこれまでの経験を基に,臓器移植における理学療法の役割と今後の課題について述べたい.
今から10年前を振り返ると,臓器移植という医療は本邦ではまだ特別な医療の一つと考えられていたと思われる.またその領域に理学療法士がかかわっているということも,あまり認識されていなかったのではないだろうか.筆者はまだ本邦で脳死下での臓器移植が実施されていなかった17年ほど前,米国において肺移植前後のリハビリテーションの研修を受ける機会に恵まれ,その後,京都大学において肺移植や肝臓移植を中心に,多くの臓器移植患者の理学療法に携わってきた.そこで本稿では,筆者のこれまでの経験を基に,臓器移植における理学療法の役割と今後の課題について述べたい.
参考文献
1)日本臓器移植ネットワーク.https://www.jotnw.or.jp/(2015年12月10日閲覧)
2)Li M, et al:Pulmonary rehabilitation in lung transplant candidates. J Heart Lung Transplant 32:626-632, 2013
3)Maury G, et al:Skeletal muscle force and functional exercise tolerance before and after lung transplantation:a cohort study. Am J Transplant 8:1275-1281, 2008
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