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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル50巻10号

2016年10月発行

文献概要

入門講座 症例を担当するということ・8

上司を活かす

著者: 池村健1

所属機関: 1博愛記念病院リハビリテーション部

ページ範囲:P.961 - P.967

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はじめに

 「上司を活かす」—この言葉に,なにやら畏れ多いイメージを抱く方も少なくないでしょう.若い理学療法士にとっては,上司は自分たちに指示を出す立場であって,上司を活用するなんてとんでもない,と思う方が圧倒的に多いのではないでしょうか?

 超高齢社会に突入し,医療・介護においてリハビリテーションの重要性が高まる昨今,診療報酬制度においてもアウトカム評価が導入されるなど,私たち一人ひとりの理学療法士に求められる結果と責任もますます高まっています.対象者へのチームアプローチはもはや当たり前という時代において,経験の少ない若い理学療法士が理学療法の効果を最大限高めるためには,上司に力になってもらうことも重要です.しかし,普段からかかわりが多くない上司とどのようにコミュニケーションをとればよいのでしょうか? またその上司に何を頼り,何を相談し,何を提案していけばよいのでしょうか?

 本稿ではこれまであまり考えたことがないかもしれない「上司を活かす」というテーマについて,実際の現場の意見も加えながら述べさせていただきます.若い理学療法士の皆さんが上司と接するうえでの何らかのヒントになれば幸いです.

参考文献

1)山口光國,春木 豊:セラピストの動きの基本.p41,文光堂,2014
2)内山 靖:症候障害学序説.pp5-10,文光堂,2012
3)内山 靖:クリニカルリーズニング.PTジャーナル43:93-98,2009
4)有馬慶美:理学療法士養成課程におけるクリニカルリーズニング教授法.PTジャーナル43:101-105,2009
5)石井慎一郎:動作分析 臨床活用講座-バイオメカニクスに基づく臨床推論の実践.メジカルビュー社,2014
6)吉尾雅春:脳血管障害の理学療法介入におけるクリニカルリーズニング.PTジャーナル43:107-113,2009
7)松本利明:部下こそ上司にリーダーシップをとれ.クロスメディア・パブリッシング,2013
8)新名史典:「部下力」のみがき方.同文舘出版,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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