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臨床実習サブノート 臨床実習のリスク 地雷を踏むな!・5
糖尿病
著者: 井垣誠1
所属機関: 1公立豊岡病院日高医療センターリハビリテーション技術科
ページ範囲:P.980 - P.987
文献購入ページに移動はじめに
平成26年国民健康・栄養調査によると1),糖尿病有病者の割合は,男性15.5%,女性9.8%であり,70歳以上では男性の4人に1人(22.3%),女性の6人に1人(17.0%)が糖尿病とみられている.理学療法士と糖尿病患者のかかわりは,血糖コントロール(疾患管理)を目的とした運動療法を指導する場合,糖尿病神経障害や足病変などの特有の合併症に対応する場合,中枢疾患や運動器疾患などの理学療法対象患者が糖尿病をもっている場合がある.いずれの場合でも,患者に運動を負荷させることは同様であり,糖尿病およびその治療によってもたらされるリスクを十分に把握したうえで臨床実習に臨む必要がある.本稿では,実習で担当する患者が糖尿病をもっている場合を想定し,地雷を踏まないためのポイントを概説する.
平成26年国民健康・栄養調査によると1),糖尿病有病者の割合は,男性15.5%,女性9.8%であり,70歳以上では男性の4人に1人(22.3%),女性の6人に1人(17.0%)が糖尿病とみられている.理学療法士と糖尿病患者のかかわりは,血糖コントロール(疾患管理)を目的とした運動療法を指導する場合,糖尿病神経障害や足病変などの特有の合併症に対応する場合,中枢疾患や運動器疾患などの理学療法対象患者が糖尿病をもっている場合がある.いずれの場合でも,患者に運動を負荷させることは同様であり,糖尿病およびその治療によってもたらされるリスクを十分に把握したうえで臨床実習に臨む必要がある.本稿では,実習で担当する患者が糖尿病をもっている場合を想定し,地雷を踏まないためのポイントを概説する.
参考文献
1)厚生労働省:平成26年「国民健康・栄養調査」の結果.http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000106405.html(2016年8月9日閲覧)
2)日本糖尿病学会(編・著):糖尿病治療ガイド2016-2017.p31,文光堂,2016
3)糖尿病性神経障害を教える会:糖尿病性多発神経障害の診断基準と病期分類.末梢神経23:109-111,2012
4)日本糖尿病療養指導士認定機構(編著):糖尿病療養指導ガイドブック2016—糖尿病療養指導士の学習目標と課題.p65,メディカルレビュー社,2016
5)日本糖尿病療養指導士認定機構(編著):糖尿病療養指導ガイドブック2016—糖尿病療養指導士の学習目標と課題.p167,メディカルレビュー社,2016
6)日本糖尿病療養指導士認定機構(編著):糖尿病療養指導ガイドブック2016—糖尿病療養指導士の学習目標と課題.pp177-181,メディカルレビュー社,2016
7)井上 岳:糖尿病の基本治療とチーム医療,薬物療法.清野 裕,他(監),大平雅美,他(編):糖尿病の理学療法.pp43-54,メジカルビュー社,2015
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