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文献概要
特集 臨床に役立つ臨床推論の実際
救急・災害医療における臨床推論の実際
著者: 小早川義貴1 小井土雄一1
所属機関: 1国立病院機構災害医療センター臨床研究部
ページ範囲:P.1005 - P.1012
文献購入ページに移動救急・災害医療における臨床推論の流れを考える前に,一般医療における臨床推論の流れを押さえておきたい.本稿での臨床推論の過程は『考える技術—臨床的思考を分析する』1)に記載されている「診断推論のプロセス」を用いる.同書では診断推論をclinical reasoningとして紹介しているので,ここでは診断推論=臨床推論と考える.同書では,診断推論のプロセスは以下の過程からなるとされている(図)1).
ステップ1:データ収集
ステップ2:問題点の正確な把握と記載
ステップ3:鑑別診断を詳細かつ綿密に構成
ステップ4:鑑別診断の優先順位づけ
ステップ5:立案した仮説の検証
ステップ6:鑑別診断の再検証と再度の優先順位づけ
ステップ7:新たに立案した仮説の検証
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