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書評 —川村 孝●著—「臨床研究の教科書—研究デザインとデータ処理のポイント」
著者: 尾崎紀夫1
所属機関: 1名大・精神医学
ページ範囲:P.1030 - P.1030
文献購入ページに移動 評者が初めて医学部生向けに臨床研究について講義した際,参考にしたのは学生時代に受けた講義であった.一方,大学院教育はまったく受けていなかったが,ありがたいことにNIH(National Institutes of Health)で臨床研究に参加して,臨床研究に必要な事項を学ぶことができた.(研究デザインをしたうえで)研究倫理委員会への申請,研究参加した患者を含む一般へのアウトリーチ活動,そして統計学の重要性といった事柄である.
当方の大学院生には,〈患者・家族のニーズを踏まえ,日々の臨床疑問の解決と病因・病態を解明し,病因・病態に即した診断・治療・予防法の開発をめざすことが基本方針〉であり,〈臨床研究のしっかりしたお作法,すなわち研究デザインやデータ解析などを身につけることが重要〉と説明し,参考図書を紹介してきた.ところが,研究デザインやデータ解析に関する図書は臨床的観点が乏しい,あるいは数式が多すぎて取っ付きの悪いものになりがちである.さりとて,あまりに簡略化したものは食い足りず,よい臨床研究の教科書はないものかと,探し続けていた.
当方の大学院生には,〈患者・家族のニーズを踏まえ,日々の臨床疑問の解決と病因・病態を解明し,病因・病態に即した診断・治療・予防法の開発をめざすことが基本方針〉であり,〈臨床研究のしっかりしたお作法,すなわち研究デザインやデータ解析などを身につけることが重要〉と説明し,参考図書を紹介してきた.ところが,研究デザインやデータ解析に関する図書は臨床的観点が乏しい,あるいは数式が多すぎて取っ付きの悪いものになりがちである.さりとて,あまりに簡略化したものは食い足りず,よい臨床研究の教科書はないものかと,探し続けていた.
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