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書評 —トーマス・W・マイヤース(Thomas W. Myers)●著/板場英行,石井慎一郎●訳—「アナトミー・トレイン[Web動画付] 第3版—徒手運動療法のための筋筋膜経線」 フリーアクセス
著者: 木藤伸宏1
所属機関: 1広島国際大・総合リハビリテーション学
ページ範囲:P.1055 - P.1055
文献購入ページに移動ずいぶん前になるが,石井美和子氏(Physiolink代表)と福井勉氏(文京学院大大学院教授)より,『アナトミー・トレイン』の原書第1版を紹介された.トーマス・マイヤース氏による,人体を走る「筋筋膜経線」を鉄道路線に見立てた斬新な考えに興味を持ちながらも,その解剖学・組織学的裏付けにやや疑問を抱いた.また,筋筋膜経線に焦点が当てられていたため,理学療法にどのように応用すればよいのか,特に評価にどう応用していくかについて,わからないままであった.つまり,「筋筋膜経線」を理解するための自分の準備が,臨床的にも学術的にも不十分な状態であった.日本で開催されるトーマス・マイヤース氏の研修会にも誘われたが,あまり参加する気持ちになれず,参加しなかった.
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