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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル50巻12号

2016年12月発行

文献概要

入門講座 症例を担当するということ・10

症例からの学びをまとめる

著者: 藤原愛作1

所属機関: 1佐藤第一病院リハビリテーション部

ページ範囲:P.1127 - P.1132

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はじめに

 私たちは1年間に多くの症例を担当します.その症例の臨床像は一人ひとり異なり,その違いに対して提供する理学療法を工夫しながら毎日の臨床に向き合っています.その工夫のために,論文や書籍を読んだり研修会に参加したりして自己研鑽を行っていることでしょう.しかしながら,論文や書籍,研修会などで得た情報はそのまま臨床で活用できることのほうが少なく,担当症例の身体機能や高次脳機能などによって工夫しながら実施していく必要があります.このように,日々の臨床場面においてさまざまな工夫を行いながら,そのときに最良と思われる理学療法を選択しています.その積み重ねが自身の理学療法の引き出しを増やすことになりますが,症例を通じて得られた経験をどのようにまとめていくべきか,悩むことが多いと思います.

 そこで,入門講座の最終回として本稿では,「症例からの学びをまとめる」というテーマにて,自分が経験した症例をどのように振り返り学びを深め,自己成長のきっかけとしていくかを考えていきます.

参考文献

1)大串正樹:ナレッジマネジメント—創造的な看護管理のための12章.p112,医学書院,2007
2)藤田聡美,他:理学療法診療記録の記載方法.理学療法学39:200-205,2012
3)山本喜美夫,他:役に立つ記録と報告.PTジャーナル50:775-780,2016
4)公益社団法人日本理学療法士協会(編):脳卒中 理学療法診療ガイドライン.http://www.japanpt.or.jp/upload/jspt/obj/files/guideline/12_apoplexy.pdf(2016年6月30日閲覧)
1)原 寛美,他(編):脳卒中理学療法の理論と技術.メジカルビュー社,2013
2)稲盛和夫:京セラフィロソフィ.pp581-585,サンマーク出版,2014
3)日本脳卒中学会脳卒中ガイドライン委員会(編):脳卒中治療ガイドライン2015.協和企画,2015
4)吉尾雅春:水平断画像の解剖学的および臨床的意味.理学療法学37:492-496,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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