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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル50巻2号

2016年02月発行

文献概要

1ページ講座 理学療法関連用語〜正しい意味がわかりますか?

ミオクローヌス

著者: 五日市克利1

所属機関: 1帝京平成大学地域医療学部理学療法学科

ページ範囲:P.193 - P.193

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■ミオクローヌスの定義と概念

 ミオクローヌス(myoclonus)は,中枢神経系の機能異常による突然の,電撃的な,四肢・顔面・体幹などに生じる,意識消失を伴わない不随意運動である1)と定義される.時に刺激で誘発され,突発性で短時間持続するショック様の不規則かつ不随意な筋収縮を来す陽性ミオクローヌス(positive myoclonus),もしくは不随意に筋収縮が突然停止する陰性ミオクローヌス(negative myoclonus),加えて両者が混在する病態を示す.筋線維束攣縮(fasciculation)とは異なり,複数の脊髄運動ニューロンの同時発火を伴う.ミオクローヌスは静止時にみられることが多いが,動作時にみられるものは動作性ミオクローヌス(action myoclonus)と呼ばれる.

参考文献

1)Shibasaki H, et al:Electrophysiological studies of myoclonus. Muscle Nerve 31:157-174, 2005
2)平山惠造:ミオクローヌス(ミオクロニー)の症候学とその混乱の歴史.神経進歩28:701-713,1984

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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