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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル50巻2号

2016年02月発行

文献概要

臨床実習サブノート 臨床実習で患者さんに向き合う準備・9

がん

著者: 國澤洋介1 高倉保幸1

所属機関: 1埼玉医科大学保健医療学部理学療法学科

ページ範囲:P.215 - P.220

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はじめに

 現在,わが国において,2人に1人はがんに罹り,3人に1人はがんにより亡くなるとされています.一方,がん治療の進歩によりがん生存者は500万人を超えようとしており,がんが「不治の病」とされた時代から「がんと共存」する時代へと変化しています.これまで,がん自体,あるいはがん治療過程で生じた心身の障害に対する積極的な対応は十分とはいえませんでしたが,2010年度診療報酬改定をきっかけに,がん患者に対するリハビリテーションにかかわる理学療法士が増えるとともに,学生が臨床実習でかかわる機会も増加しています.本稿では,学生が臨床実習でがん患者のリハビリテーションにかかわる前に知っておくべきポイントについて解説します.

参考文献

1)宮越浩一(編):がん患者のリハビリテーション—リスク管理とゴール設定.メジカルビュー社,2013
2)高倉保幸,他:がんのリハビリテーション.高橋哲也(編):ビジュアルレクチャー 内部障害理学療法学.医歯薬出版,pp267-290,2014
3)Oken MM, et al:Toxicity and response criteria of the Eastern Cooperative Oncology Group. Am J Clin Oncol 5:646-55, 1982
4)日本がんリハビリテーション研究会(編):がんのリハビリテーションベストプラクティス.金原出版,2015
5)大森まいこ,他(編):骨転移の診療とリハビリテーション.医歯薬出版,2014
6)辻 哲也(編):がんのリハビリテーションQ & A.中外医学社,2015
7)高倉保幸,他:がん患者に対する理学療法の関わりの視点と留意点.理学療法27:1169-1173,2010
8)國澤洋介,他:がん患者に対する理学療法士による心理的サポートの要点.理学療法30:1287-1293,2013
9)Dietz JH:Rehabilitation oncology. John Wiley & Sons, New York, USA, 1981
10)日本リハビリテーション医学会がんのリハビリテーションガイドライン策定委員会(編):がんのリハビリテーションガイドライン.金原出版,2013
11)岡山太郎,他:がん患者の運動療法.石川 朗(総編集),解良武士,他(責任編集):15レクチャーシリーズ 理学療法テキスト 運動療法学.pp91-114,中山書店,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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