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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル50巻7号

2016年07月発行

文献概要

臨床実習サブノート 臨床実習のリスク 地雷を踏むな!・2

脳血管障害(回復期〜維持期)

著者: 中村学1

所属機関: 1竹の塚脳神経リハビリテーション病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.692 - P.698

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はじめに

 脳血管疾患は日本人の要介護状態に陥る原因疾患の第1位であり,発症直後から身体機能・日常生活活動の著しい低下が起こるため,早期からリハビリテーションを実施し,それらの改善を図らなければならない.回復期リハビリテーション病棟において,脳血管疾患は担当することの多い疾患の一つであり,実習生に症例として担当してもらう機会も多い.実習生は脳血管障害患者の評価に難渋し,統合と解釈や治療プログラム作成でつまずくことが多いため,本稿では主に回復期の脳血管障害患者について,顕在的,潜在的リスクと対応法,地雷を踏まないためのコツについて述べる.

参考文献

1)日本リハビリテーション医学会診療ガイドライン委員会 編:リハビリテーション医療における安全管理・推進のためのガイドライン.医歯薬出版,2006
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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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