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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル50巻8号

2016年08月発行

文献概要

特集 社会の要請に応える理学療法教育 特色ある理学療法教育

2.学年の壁を越えた演習「PTスキル」

著者: 黒澤和生1

所属機関: 1国際医療福祉大学小田原保健医療学部

ページ範囲:P.742 - P.743

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特色のある科目の紹介(PTスキル)(表)

 「PTスキル」という授業は,1〜3年生の学年の壁を越えた縦のつながりに基づく演習活動である(1〜3年必修科目,通年).この演習による行動目標は,課題遂行(グループ討議・活動)を通じて,積極的に行動し,アクティブラーニングの学習態度を身につけることである.また,医療従事者として必要な創造性,共感性,洞察力,判断力,適応力などの資質を養うことである.また,繰り返しとなるが同学年の交流にとどまらず,1〜3年生の縦の交流も積極的に行い,理学療法士として必要なコミュニケーション能力を高めることが最大の目的である.

 演習活動は各学年の学生が所属しているアドバイザー(1,2名の教員が各学年6〜8名を受け持ち,学習支援や実習訪問や研究指導を行う)グループを基本として行う.各学年の学習目標は,1年生が理学療法の概要を理解すること,2年生は理学療法の臨床場面で実施する検査の知識・技術の獲得をし,評価・治療の概要を理解すること,そして3年生は,障害の評価・治療を行うための知識・技術・思考能力の獲得である.毎回の授業では,実施した内容や反省点,次週への目標を記録する「シャトルカード」を用いてアドバイザーとのコミュニケーションを図っている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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