文献詳細
文献概要
入門講座 「はじめて」への準備(臨床編)・1【新連載】
はじめてのベッドサイド理学療法
著者: 永冨史子1
所属機関: 1川崎医科大学総合医療センターリハビリテーションセンター
ページ範囲:P.60 - P.66
文献購入ページに移動はじめに
「ベッドサイド理学療法」ときくと,まず急性期や重篤な病態,そしてリスク管理の重要性などが想起される.実際のベッドサイド理学療法には2つのパターンがある.医師からベッド上で行うよう処方される場合と,生活空間で動作練習を行う目的で理学療法士がプログラムの一環としてベッドサイドへ出向き実施する場合,である.
いずれにしても,医療機器や点滴ライン,本人の私物や寝具などに囲まれた環境で行うので,理学療法室とは異なる工夫を必要とする.ベッドは患者さんにとっては居住空間であり,きわめてプライベートな環境でもある.その点へ配慮したマナーも忘れてはならない.
本稿では,ベッド上で理学療法を行うよう処方された場合を想定し,各疾患問わず共通すると考えられる注意点を中心に,「はじめてのベッドサイド理学療法」で活かしていただきたいことがらを解説する.
「ベッドサイド理学療法」ときくと,まず急性期や重篤な病態,そしてリスク管理の重要性などが想起される.実際のベッドサイド理学療法には2つのパターンがある.医師からベッド上で行うよう処方される場合と,生活空間で動作練習を行う目的で理学療法士がプログラムの一環としてベッドサイドへ出向き実施する場合,である.
いずれにしても,医療機器や点滴ライン,本人の私物や寝具などに囲まれた環境で行うので,理学療法室とは異なる工夫を必要とする.ベッドは患者さんにとっては居住空間であり,きわめてプライベートな環境でもある.その点へ配慮したマナーも忘れてはならない.
本稿では,ベッド上で理学療法を行うよう処方された場合を想定し,各疾患問わず共通すると考えられる注意点を中心に,「はじめてのベッドサイド理学療法」で活かしていただきたいことがらを解説する.
参考文献
1)佐野正和:診療録を素早く,ポイントをおさえて読み,評価および治療計画を立てる.嶋田智明,他(編):ベッドサイド理学療法の基本技術・技能.pp2-10,文光堂,2013
2)若林秀隆:リハビリテーションと栄養—PT・OT・STのためのリハビリテーション栄養.pp2-22,医歯薬出版,2010
3)永冨史子:運動麻痺・機能の評価のポイント.嶋田智明,他(編):ベッドサイド理学療法の基本技術・技能.pp41-50,文光堂,2013
4)山崎 充:早期離床におけるポジショニング・モビライゼーション.宇都宮明美(編):早期離床ガイドブック—安心・安全・効果的なケアをめざして.pp134-147,医学書院,2013
5)鈴木荘一:言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーション.永井友二郎,他(編):医療とことば.pp141-154,中外医学社,1988
掲載誌情報