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文献概要
特集 多分野に広がる理学療法
動作解析を用いた機能的ウエア開発—ワコールとの共同開発
著者: 橋本雅至1
所属機関: 1大阪河﨑リハビリテーション大学リハビリテーション学部リハビリテーション学科
ページ範囲:P.959 - P.962
文献購入ページに移動株式会社ワコールとのかかわり
株式会社ワコール(以下,ワコール)には,女性下着メーカーとしてだけでなく,スポーツウエアのメーカーとしての一面がある.昨今のマラソンブームのなか,一般ランナーなどのスポーツ愛好家がウエアの一部として下肢の機能的ウエアを着用している姿を目にすることが多くなっている.ワコールのCW-X®を個人的に愛用していたメジャーリーガーのイチロー選手は,現在ワコールの契約スポーツ選手としてシーズンオフのトレーニングでCW-X®(図1)を着用し,その場面がマスコミを通じて報道されている.これらはメーカーが行う商業ベース(広告,販売)の事業展開である.
ワコールでは,女性下着の開発において年代別の体型データを数万人規模で保有しており,データに基づいた商品開発に取り組む姿勢を明確にしている.さらに社内に人間科学研究所があり,商品開発前の基礎的な検証から商品開発と効果検証を以前から行っている.
株式会社ワコール(以下,ワコール)には,女性下着メーカーとしてだけでなく,スポーツウエアのメーカーとしての一面がある.昨今のマラソンブームのなか,一般ランナーなどのスポーツ愛好家がウエアの一部として下肢の機能的ウエアを着用している姿を目にすることが多くなっている.ワコールのCW-X®を個人的に愛用していたメジャーリーガーのイチロー選手は,現在ワコールの契約スポーツ選手としてシーズンオフのトレーニングでCW-X®(図1)を着用し,その場面がマスコミを通じて報道されている.これらはメーカーが行う商業ベース(広告,販売)の事業展開である.
ワコールでは,女性下着の開発において年代別の体型データを数万人規模で保有しており,データに基づいた商品開発に取り組む姿勢を明確にしている.さらに社内に人間科学研究所があり,商品開発前の基礎的な検証から商品開発と効果検証を以前から行っている.
参考文献
1)橋本雅至:スポーツウエアを必要とする対象者.奈良 勲(監),松尾善美(編):歩行を診る—観察から始める理学療法.文光堂,pp409-426,2011
2)橋本雅至,他:下肢機能サポートウエアか荷物を持ち,おろす動作における下肢筋活動に及ほす影響について.臨バイオメカニクス32:469-475,2011
3)入谷 誠:足底挿板療法.山嵜 勉(編):整形外科理学療法の理論と技術.メジカルビュー社,pp62-83,1997
4)橋本雅至,他:overuse障害への対応—理学療法によるoveruse障害への対応.臨スポーツ医31:674-684,2014
5)橋本雅至:膝OA患者の術前・術後の歩容改善をねらう.松尾善美(編):臨床実践 変形性膝関節症の理学療法.文光堂,pp120-134,2016
6)橋本雅至,他:テーピング,インソールを必要とする対象者.奈良 勲(監),松尾善美(編):歩行を診る—観察から始める理学療法.文光堂,pp390-408,2011
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