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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル51巻2号

2017年02月発行

文献概要

特集 現任研修—求められる臨床技能の習得

理学療法士に必要な臨床技能としてのハンズオンスキルと現任研修

著者: 山内正雄1

所属機関: 1首都大学東京大学院 人間健康科学研究科 理学療法科学域

ページ範囲:P.117 - P.122

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はじめに

 理学療法士は,「理学療法士及び作業療法士法」の第2条に「身体に障害のある者に対し,主としてその基本的動作能力の回復を図るため,治療体操その他の運動を行なわせ,及び電気刺激,マッサージ,温熱その他の物理的手段を加えることをいう」と定義されている.つまり,物理的手段や機械器具などを用いても用いなくても,治療体操などの運動療法を行うのが理学療法ということである.

 これに対して物理的手段や機械器具などを用いずに,神経筋骨格系疾患に対して徒手で行うのが徒手理学療法と理解されている.どちらにしても徒手で行う治療が中心となるため,理学療法技術を身につけることは必須であり,ハンズオンスキルを身につけ向上させていくことは,非常に重要である.

 筆者は徒手理学療法技術の習得および教育にかかわって20年以上になる.そこで,徒手理学療法におけるハンズオンスキルの研修方法について,国際整形徒手理学療法士連盟(International Federation of Orthopaedic Manipulative Physical Therapists:IFOMPT)の教育基準および教育方法を例に挙げながら,理学療法技術の習得方法について考えていきたい.

参考文献

1)Members of the IFOMPT Standards Committee 2016:Educational Standards In Orthopaedic Manipulative Therapy PART A:EDUCATIONAL STANDARDS. Definitive document for vote Glasgow:12-13, 2016
2)羽田晋也:臨床実習教育—実習施設の立場から.大阪府理学療法士会誌41:20-28,2013
3)武田 建:コーチングの心理学.日臨床スポーツ医会誌24:151-152,2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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