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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル51巻2号

2017年02月発行

文献概要

講座 理学療法エシックス・2

臨床と研究の倫理

著者: 内山靖1

所属機関: 1名古屋大学大学院医学系研究科

ページ範囲:P.163 - P.169

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医療専門職としての理学療法士の倫理

 医療専門職は,対象者と社会に対する安心と信頼を保証するための態度や技能を継続的に探究し,時代の潮流や変化に適応する能力が求められる.

 倫理とは,法律とは異なり実行可能性にとらわれず,内面のありようを含む規範とその言動で表出される.臨床実践においては,目前の対象者へ最善を尽くす過程において,さまざまな倫理的ジレンマによる医療者の葛藤が生じる場合がある.このうち,リサーチエビデンスの適用と対象者・医療者の主観的な思い,個に対する臨床実践と標準的な理学療法セオリーの開発など,臨床での実践と研究の優先性を含めて臨床研究に関する倫理には多くの課題が含まれている1)

参考文献

1)内山 靖:理学療法学序説.奈良 勲(監),内山 靖(編):理学療法学概説.pp2-30,医学書院,2014
2)Fulford KWM, et al:Essential Values-Based Practice:Clinical Stories Linking Science with People. Cambridge University Press, Cambridge, 2012
3)文部科学省・厚生労働省:人を対象とする医学系研究に関する倫理指針.2014 http://www.lifescience.mext.go.jp/files/pdf/n1443_01.pdf(2016年12月10日閲覧)
4)文部科学省研究振興局・厚生労働省大臣官房:人を対象とする医学系研究に関する倫理指針ガイダンス.2015 http://www.lifescience.mext.go.jp/files/pdf/n1500_02.pdf(2016年12月10日閲覧)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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