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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル51巻3号

2017年03月発行

文献概要

臨床実習サブノート 臨床実習のリスク 地雷を踏むな!・10

認知症

著者: 福永裕也1 小幡太志1 齋藤圭介2

所属機関: 1宝塚医療大学保健医療学部理学療法学科 2吉備国際大学保健医療福祉学部理学療法学科

ページ範囲:P.260 - P.266

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はじめに

 2013年に厚生労働省から発表されたデータによると,認知症高齢者の数は2012年時点で約462万人,2025年には700万人を超えると推計されている1).約10年で1.5倍に増える見通しで,65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症に罹患することになる.また,認知症予備軍である軽度認知障害(mild cognitive impairment:MCI)は約400万人存在しており,MCIの原因となる疾患を放置しておくと,認知機能の低下が続き,5年間で約50%の人は認知症へと進行すると言われている.

 このような社会情勢のなか,理学療法の対象となる主疾患に認知症を合併した患者を担当する機会が増えてきている.理学療法を十分実施し機能改善を図るためには,認知症の知識・対応を身につけることが求められる.

参考文献

1)厚生労働省:「認知症施策推進総合戦略〜認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて〜(新オレンジプラン)」について.http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000072246.html(2017年2月8日閲覧)
2)転倒予防医学研究会(監),武藤芳照,他(編集):認知症者の転倒予防とリスクマネジメント—病院・施設・在宅でのケア.pp33-36,日本医事新報社,2011
3)Blankevoort CG, et al:Review of effects of physical activity on strength, balance, mobility and ADL performance in elderly subjects with dementia. Dement Geriatr Cogn Disord 30:392-402, 2010
4)厚生労働省:厚生白書(昭和56年版).http://www.mhlw.go.jp/toukei_hakusho/hakusho/kousei/1981(2016年11月10日閲覧)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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