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文献概要
臨床実習サブノート 歩行のみかた・1【新連載】
歩行観察のABC
著者: 内山靖1
所属機関: 1名古屋大学大学院医学系研究科
ページ範囲:P.362 - P.371
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臨床実習指導者(supervisor:SV)から,「この患者さんの歩行を観察して,気がついたことは何ですか」と尋ねられたとき,あなたはどのようなことを想像しますか.
「立脚中期に膝が過度に伸展し,骨盤の傾斜がみられます」,「腹筋の収縮が弱く,体幹が後方へ偏倚しています」,「ウェルニッケ・マン肢位で分回し歩行を呈しています」など,目についた現象を運動学的に分析しようとしたり,疾患ごとに現れやすい特徴を聞いたことのある専門用語で無理に表現しようとしていませんか.
臨床実習指導者(supervisor:SV)から,「この患者さんの歩行を観察して,気がついたことは何ですか」と尋ねられたとき,あなたはどのようなことを想像しますか.
「立脚中期に膝が過度に伸展し,骨盤の傾斜がみられます」,「腹筋の収縮が弱く,体幹が後方へ偏倚しています」,「ウェルニッケ・マン肢位で分回し歩行を呈しています」など,目についた現象を運動学的に分析しようとしたり,疾患ごとに現れやすい特徴を聞いたことのある専門用語で無理に表現しようとしていませんか.
参考文献
1)Perry J:Gait analysis:Normal and Pathological Function, 1st edition. Slack Incorprated, Thorofare, 1993
2)Shumway-Cook A, et al:Motor Control:Theory and Practical Applications, 2nd edition. Lippincott Willams & Wilkins, Philadelphia, 2000
3)石川 朗,他(編):臨床実習フィールドガイド,改訂第2版.南江堂,2014
4)内山 靖,他(編):神経症候障害学.文光堂,2016
5)上杉雅之(監),西守 隆(編著):動作のメカニズムがよくわかる 実践!動作分析.医歯薬出版,2016
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