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特集 歩行の安全性
エディトリアル—歩行の安全性
著者: 内山靖1
所属機関: 1名古屋大学大学院医学系研究科
ページ範囲:P.385 - P.387
文献購入ページに移動安全な歩行とは
安全な歩行は,“転ばないで歩く能力”が中核の要素であるが,理学療法の視点からはもう少し多角的に捉える必要がある.具体的には,① 物理的な安定性,② 転倒やつまずきへの心理的不安や身体的負担のない安寧・安楽性,③ 目的とする一連の手段としての実用性,を包含した理学療法の治療・介入に結びつく形で,機構の理解や評価を整理することが求められる.
安全な歩行は,“転ばないで歩く能力”が中核の要素であるが,理学療法の視点からはもう少し多角的に捉える必要がある.具体的には,① 物理的な安定性,② 転倒やつまずきへの心理的不安や身体的負担のない安寧・安楽性,③ 目的とする一連の手段としての実用性,を包含した理学療法の治療・介入に結びつく形で,機構の理解や評価を整理することが求められる.
参考文献
1)Patla AE:Strategies for dynamic stability during adaptive human locomotion. IEEE Eng Med Biol Mag 22:48-52, 2003
2)Schut IM, et al:Compliant support surfaces affect sensory reweighting during balance control. Gait Posture 53:241-247, 2017
3)内山 靖:歩行観察のABC.PTジャーナル51:362-371,2017
4)Fulford KWM, et al:Essential Values-Based Practice::Clinical Stories Linking Science with People, Cambridge University Press, Cambridge, 2012
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