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甃のうへ・第47回
研究生活を振り返って
著者: 李佐知子1
所属機関: 1名古屋大学大学院医学系研究科リハビリテーション療法学専攻
ページ範囲:P.524 - P.524
文献購入ページに移動 私は理学療法士であり,基礎研究者です.基礎研究を始めるきっかけは,リハビリテーションの治療や介入方法を考える際に,病態組織へのそれらの効果や生体反応がわかっていなかったからです.「この方法が患者にとって最適か」と不安を抱えながら理学療法を行うのが性格的に合わなかったので,自分で調べてみようと,大学院に進学して基礎研究領域に飛び込みました.当時,基礎研究をされている理学療法士はほとんどおらず,医学系研究や生命科学系研究領域で基礎研究の“いろは”を学びました.大阪大学研究員のときに出会った「中枢神経損傷後の神経可塑的変化」の研究から,病態メカニズムに沿った理学療法治療の可能性にワクワクしました.現在は「脳梗塞後の痙縮発症メカニズム」について研究しています.
研究を始めてから,時間に追われる毎日.研究世界は目まぐるしく,ひと息ついているとあっという間に置いていかれます.大学院や研究員当時は,競争から遅れることへの恐怖のなか,毎日休みもなく研究室に通って実験をしていました.そんな濃い時間を過ごせたおかげで今があると思います.
研究を始めてから,時間に追われる毎日.研究世界は目まぐるしく,ひと息ついているとあっという間に置いていかれます.大学院や研究員当時は,競争から遅れることへの恐怖のなか,毎日休みもなく研究室に通って実験をしていました.そんな濃い時間を過ごせたおかげで今があると思います.
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