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雑誌目次

雑誌文献

理学療法ジャーナル51巻7号

2017年07月発行

雑誌目次

特集 理学療法のプロフェッショナルをめざして

EOI(essences of the issue)

ページ範囲:P.565 - P.565

 近年,理学療法の対象範囲が広がっているにもかかわらず,現場では,研修と診療の両立により入職後短期間で知識・技術の習得を図る継続教育を余儀なくされている.現在は,学術団体や大学等のさまざまな研修システムを活用しつつ,現実的には各職場の創意・工夫に委ねられているのが実情である.スペシャリストとジェネラリスト,相対する言葉があるが,理学療法士はその両方を兼ね備え,幅広い視野で理学療法のプロフェッショナルをめざす必要がある.そこで本特集では,各分野で取り組まれている継続教育の実態について述べていただき,継続教育のあるべき姿を模索する機会とした.

理学療法士の継続教育の取り組み

著者: 植松光俊 ,   中川法一

ページ範囲:P.567 - P.572

はじめに

 現代においては生涯学習は,国民の学ぶ権利や努めとして位置づけられている.「人々が,生涯のいつでも自由に学習機会を選択して学ぶことができ,その成果が社会において適切に評価される」[平成4年(1992年)生涯学習審議会答申]ような社会を生涯学習社会と呼び,2006年12月に公布・施行された改正教育基本法第3条においても,新たに「国民一人一人が,自己の人格を磨き,豊かな人生を送ることができるよう,その生涯にわたって,あらゆる機会に,あらゆる場所において学習することができ,その成果を適切に生かすことのできる社会の実現が図られなければならない」とされている.このように社会的趨勢は,もはや生涯学習は専門職や特別な人々だけに求められるものでない.医療専門職である理学療法士にとって,生涯学習の必要性についてはまったく議論の余地はない.

 日本理学療法士協会における生涯学習の制度化は,1994年新人教育プログラムが開始されることにより始まった.その後,1997年に生涯学習システムの専門理学療法士制度が導入され,現在に至る.

 なお,本稿にて使用する日本理学療法士協会生涯学習制度における資格や研修プログラム名は仮称であり,施行時点で変更になる場合があることを事前にご理解を願いたい.読者のご理解のうえで,本稿では仮称や(仮)などの表記を行わないこともご承知を願いたい.

理学療法士の継続教育における教育機関の役割

著者: 臼田滋 ,   朝倉智之

ページ範囲:P.573 - P.581

はじめに

 理学療法士が養成校卒業後の生涯学習により能力の維持や開発に努めることは,理学療法士自らの責任ならびに責務であり,この生涯学習を支援する活動が継続教育である.継続教育は,養成校での学習を基盤に,個別的に行われる学習,所属施設・学術団体・職能団体などの組織で体系的に計画された学習,大学院での学習,研究活動を通じた学習などの多様な形態をとる学習を支援するように計画される.

 生涯学習や継続教育とキャリア開発は密接に関連する.個々の理学療法士が社会のニーズや各個人の能力および生活に応じてキャリアをデザインし,自己の責任でその目標達成に必要な能力の向上に取り組むことがキャリア開発であり,継続教育はこのキャリア開発を支援する取り組みである.

 本稿ではプロフェッショナリズム教育の重要性と継続教育の必要性,生涯学習に必要な学習者像,継続教育の現状と継続教育における教育機関の役割について解説し,群馬大学大学院(以下,本学)における取り組みを紹介する.

各分野での継続教育のあり方

1.中枢神経疾患分野のプロフェッショナルを育てる

著者: 髙橋明美

ページ範囲:P.583 - P.587

はじめに

 近年,理学療法士の業務は多様化し,これまでの医療保険領域中心の理学療法から,福祉施設や在宅といった,介護保険を利用する対象者に対する理学療法へと業務が拡大してきた.さらに,健康増進や予防の観点から地域保健や学校・産業領域への参画も求められてきている.

 こうした社会の要請に対応するためには,専門職(professional;以下,プロフェッショナル)としての知識や技能をさらに卓越したものとし,高い職業倫理に基づいて業務にあたる必要がある1).日本理学療法士協会の倫理規定のなかに,「理学療法士は,国民の保健・医療・福祉のために,自己の知識,技術,経験を社会のために可能な限り提供しなければならない」,「理学療法士は,専門職として常に研鑽を積み,理学療法の発展に努めなければならない」とある.専門職はこうした倫理観をもつことが使命であり,職責であることを自覚しなければならない.

 理学療法のプロフェッショナルを育てるためには,卒前教育から卒後教育,そして生涯教育へと継続的に行い,一貫した教育制度によって社会の要請に対応できる理学療法士を育成していく必要がある.本稿では,プロフェッショナルを育成するために現在行われている教育方法やその課題について述べたうえで,中枢神経疾患分野におけるプロフェッショナル育成について,前述した3つの過程に分けて述べることとする.

2.整形外科疾患分野のプロフェッショナルを育てる

著者: 福井勉

ページ範囲:P.589 - P.592

整形外科疾患分野の理学療法士到達目標

 本稿の主題は整形外科疾患分野の理学療法においてプロフェッショナルを育てる方向性を示すという困難な課題である.なかでも具体的なコンピテンシーの提示については容易ではない.他領域での研修プログラムを参考にはできても明確に示されたものがない現状では,私見を述べよということだと理解している.そこで本稿では他領域を参考に,必要となると考えられる教育システムについて述べる.その後,現状で筆者の知る優れた臨床家の能力からコンピテンシーを抽出し,筆者の見解を述べたいと思う.

3.循環器疾患分野のプロフェッショナルを育てる

著者: 神谷健太郎 ,   濱崎伸明 ,   松永篤彦

ページ範囲:P.593 - P.596

はじめに

 循環器疾患に対するリハビリテーション(心臓リハビリテーション)は先進的な施設でのみ行われる治療ではなく,標準治療の一環としてすべての患者に適応を検討すべき治療の一つとなっているが,整形外科や脳卒中に対するリハビリテーションと比較して日常臨床への普及率は高くない.循環器疾患は国民の医療費に占める割合が最も大きいが,リハビリテーション料の算定割合では,運動器や脳血管疾患の10分の1以下にとどまっている.エビデンスの確立された心臓リハビリテーションのさらなる普及が必要と考えられる.本稿では,循環器疾患分野における理学療法の継続教育の現状と課題について述べる.

4.呼吸器疾患分野のプロフェッショナルを育てる

著者: 高橋仁美

ページ範囲:P.597 - P.601

呼吸理学療法の嚆矢

 日本に呼吸理学療法が導入されるきっかけとなったのは,スウェーデンに留学した医師の島尾忠男がSöderby病院(ストックホルム市立結核病院)で理学療法に遭遇したことによる.彼は1956年にスウェーデンの結核予防会により出版された『Physio Therapy in Chest Disease』(Bruce T著)を翻訳し,1957年に『肺機能訓練療法』1)を結核予防会から出版した.実にこれは日本に理学療法士養成校ができる以前の出来事である.

 本書には体位療法,下部胸の呼吸練習,術前後の運動療法,排痰介助などが写真入りで詳細に解説されている.その内容は,現在行われている呼吸理学療法とほぼ同様であり,遜色がない.当時の手技が現在でもスタンダードに通用していることに,筆者は正直驚くとともに,もしかしたら呼吸理学療法は理学療法士という集団のなかで,個々の理学療法士の経験が物を言うといった世界で行われてきて,これらの経験則の探究や検証については十分に行われていないのではないか,と自戒の念を抱いたのも事実である.

5.在宅理学療法のプロフェッショナルを育てる

著者: 小山樹

ページ範囲:P.603 - P.611

はじめに

 在宅理学療法は狭義には自宅もしくは施設などで生活する方に訪問や通所で提供される理学療法と捉えられており,広義には地域包括ケアシステム(住まい・医療・介護・予防・生活支援)のなかで行われる理学療法と捉えられている.地域包括ケアシステムのなかでは,専門職が個々の「利用者」に対してサービス提供を行う日常業務は当然として,さらに「地域」に対する貢献が今後の役割として期待されている1).つまり,患者(利用者)・家族に提供される理学療法の知識・技術だけでなく,地域包括ケアをマネジメントする人材としての役割が在宅関連で働く理学療法士には求められる.そのなかで活躍できる理学療法士にはどんな専門性が求められ,その教育をどのように行えばよいかを本稿では考えていきたい.

超音波で見る運動器と運動療法Q&A・第7回

超音波で見る運動器と運動療法Q&A

著者: 皆川洋至 ,   林典雄

ページ範囲:P.557 - P.561

Question

 17歳男性,野球部員.左大腿痛を主訴に来院した.痛みのため全力で走れず,しゃがみこむのもつらい.エコー所見を示す(大腿前方走査,短軸像).何が生じているか?

とびら

経験を発信する

著者: 貞松徹

ページ範囲:P.563 - P.563

 理学療法士として,また介護施設の統括施設長として,当事者および家族やともに勤務する職員の「夢・物語の支援」をライフワークとして取り組んでいます.

 元々学ぶことは好きですが,飽きやすく追究することが苦手な私は,流行りの概念,技術を浅く学ぶのみで,後輩に語る言葉は文献や学会で得た借り物の言葉ばかりでした.

学会印象記

—第32回日本静脈経腸栄養学会学術集会—すべては患者さんのために—栄養からみる多職種連携と今後の課題

著者: 尾崎里美

ページ範囲:P.612 - P.614

 第32回日本静脈経腸栄養学会(Japanese Society for Parenteral and Enteral Nutrition:JSPEN)学術集会は川崎医療福祉大学の平井敏弘会長のもと,2017年2月23日(木),24日(金)の2日間,岡山市で開催されました.前日は雨模様でしたが,学会当日は雨が降ることもなく,天気にも恵まれました.

 開催場所は城下(しろした)エリア,岡山駅東口エリア,岡山駅西口エリアの3エリア,計10施設にて行われました.岡山駅東口,西口の両エリアは岡山駅から近く,城下エリアも路面電車やシャトルバスを利用すると待ち時間も短かく会場に行くことができました.運営スタッフも多くとても親切で,土地勘がなくても非常に快適に過ごすことができました.また岡山駅近くでは桃太郎像を至るところで目にしました.そして城下エリアは岡山城が近いため,時間が空いた際に立ち寄ることもでき,少しの間ですが岡山観光もできました(図).

甃のうへ・第48回

基本を大事に—過去・現在・未来軸で

著者: 柿田京子

ページ範囲:P.615 - P.615

 元旦で65歳になった.理学療法士になって42年にもなる.

 それは遠い昔の授業・実習から始まった.重度障害児施設で充満する特有の臭いに顔をゆがめていたら,「あなたと同じ人権がある」と助言された.褥瘡だらけの患者さんに顔をしかめていたら,「そこに理学療法士の仕事がある」と教えられた.リハビリテーションとは,「全人間的復権」であり,「身体的・心理的・社会的・職業的あるいは経済的に,各人それぞれの最大限度にまで回復させる」ことに基づき,まずは少しでも動けるようにすることだと思った.理学療法士の教育は4年制大学であるべきだ,この国ではパイオニア精神で頑張るんだとの先輩たちの言葉も耳に残っている.

1ページ講座 理学療法関連用語〜正しい意味がわかりますか?

小脳性運動失調評価法(Scale for the Assessment and Rating of Ataxia:SARA)

著者: 山内康太

ページ範囲:P.616 - P.616

 運動失調の重症度評価はInternational Cooperative Ataxia Rating Scale(ICARS)が国際基準として用いられていたが,ICARSの評価項目は歩行を含む姿勢障害,四肢失調,言語障害,眼球運動障害の大項目に小項目が19項目と多く,評価に時間を要していた.このため,より簡便な評価として2006年に半定量的な運動失調の評価法であるScale for the Assessment and Rating of Ataxia(SARA)が開発された1)

 SARAは開発当初は眼球運動障害を含む9項目で構成されていたが,眼球運動障害における検査の信頼性は低いため除外され,全8項目で構成されている1).評価項目の内訳は歩行(0〜8点),立位(0〜6点),座位(0〜4点),言語(0〜6点),指追い試験(0〜4点),指鼻試験(0〜4点),手の回内・回外運動(0〜4点),踵脛試験(0〜4点)であり,正常0点〜最重症40点とされる.評価項目はICARSに比べ少なく,簡便な検査であり,検査所要時間は約4分とICARSの約3分の1の時間で測定することができると報告されている2)

障がい者スポーツ

アーチェリー

著者: 沖公恵

ページ範囲:P.618 - P.618

 身体障がい者スポーツのなかで,アーチェリーは健常者と競い合える数少ないスポーツである.種目はリカーブボウとコンパウンドボウと使用する弓によって2つに分けられる.競技規則は基本的には一般と同じだが,障害の種類に応じて用具を工夫したり,重度障がい者のクラスで,矢をつがえることができない競技者は矢を弓につがえるアシスタントを使うことが認められている.弓と矢を操作するのは手とは限らず,口や足など身体のどの部分を使用してもかまわない.

入門講座 「はじめて」への準備(臨床研究編)・1【新連載】

臨床での疑問を研究の視点で整理しよう

著者: 甲田宗嗣

ページ範囲:P.619 - P.625

はじめに

 いざ臨床研究を行おうとしても,何から手をつけてよいのかわからない読者も多いのではないだろうか.そして,理学療法に関連した患者情報が蓄積されたデータベースをにらみながら「何か学会発表できないか」と思案して,とりあえず統計ソフトで処理してp<0.05の項目を探してみるというようなことはないだろうか.恥ずかしながら筆者はこのような経験が幾度となくある.

 研究デザインや統計処理の考え方は日進月歩であるが,ここ数年で,臨床研究に関する成書や論文が増え,優れた臨床研究デザインをつくるためのコツに触れる機会が増えた印象がある.そこで本稿では,自戒の念を込め,理学療法の日常診療でみられるような疑問を例示しながら,漠然としたクリニカル・クエスチョンを明確なリサーチ・クエスチョンに整理する過程を解説する.

講座 運動と分子生物学・3

運動の認知・神経機能への影響

著者: 征矢茉莉子 ,   征矢英昭

ページ範囲:P.626 - P.631

はじめに

 運動は末梢機能のみならず中枢にも作用し,認知機能を高める効果を有する.なかでも,学習・記憶を担う海馬は生涯にわたり新たな神経が生まれる(成体海馬神経新生,adult hippocampal neurogenesis:AHN)ことから可塑性が高く運動効果を享受しやすい脳部位として知られており,運動はAHNを高めることや,海馬におけるエネルギー代謝に影響を及ぼすことで海馬機能を向上させることが明らかとなってきた.このことから,最近では全米スポーツ医学会(American College of Sports Medicine:ACSM)が「exercise is medicine(運動は副作用のない薬)」と提唱するように,世界的に社会問題となる生活習慣病や認知症患者,また精神疾患患者で低下した認知機能に対する運動処方の開発に多くの期待が寄せられており,運動が認知機能を高める脳機構の解明が不可欠である.

 本稿では,運動が高める海馬可塑性や認知機能向上の背景にあるAHNおよび海馬内糖代謝について概説する.

臨床実習サブノート 歩行のみかた・4

関節リウマチ

著者: 水澤一樹

ページ範囲:P.632 - P.635

関節リウマチの概要

 関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)は結合組織に炎症を来す全身性疾患です.関節滑膜に炎症が生じ,炎症性肉芽である関節パンヌスによって関節軟骨や骨が分解され,関節破壊が生じます1).そのため関節変形,疼痛,腫脹,朝のこわばりなどが主な症状として生じます.ただしRAは全身性疾患なので,関節以外にも多様な症状を呈します.また薬剤が病態に及ぼす影響は大きく,歩行能力を評価する際には薬剤の使用状況の把握が重要です.メトトレキサートを代表とする疾患修飾性抗リウマチ薬(disease modifying anti-rheumatic drugs:DMARDs)や腫瘍壊死因子(tumor necrosis factor:TNF)阻害薬に代表される生物学的製剤は特に注意を要します.

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次号予告

ページ範囲:P.581 - P.581

「作業療法ジャーナル」のお知らせ

ページ範囲:P.596 - P.596

文献抄録

ページ範囲:P.636 - P.637

第29回理学療法ジャーナル賞について

ページ範囲:P.639 - P.639

編集後記

著者: 金谷さとみ

ページ範囲:P.640 - P.640

 理学療法士という国家資格は職能団体を有し専門性を必要とする職です.一般的にはスペシャリストは狭く深く,ジェネラリストは広く浅くであり,理学療法士は専門職なので狭く深く—そのほうがわかりやすいかもしれません.理学療法士は疾患に重点を置く医師や看護師とともに技術を提供しますが,それだけでは終わらず退院後の生活につなげる専門家です.医師の第一線が「救急」なら理学療法士の第一線は「退院」かもしれず,患者中心で考えた場合,狭く深い“スペシャル”では解決できないことがたくさん存在します.どんなに“スペシャル”な職人でも,むしろ“スペシャル”であるほど裾野を広げなければなりません.

 植松光俊先生らには日本理学療法士協会の生涯学習制度を通して理学療法士の継続教育について非常にわかりやすく解説していただきました.理学療法士の継続教育において大きな比重を占める,よく検討された制度であるとあらためて認識できました.臼田滋先生らからは,プロフェッショナリズムの概念などの知識から,継続教育の現状や教育機関の役割などについて幅広く述べていただきました.髙橋明美先生からは中枢神経疾患理学療法のプロフェッショナル育成について,卒前教育,卒後教育,生涯教育に分けて述べていただきました.福井勉先生からは整形外科疾患分野について述べていただき,「プロフェッショナル育成には症例を通じた実学的アプローチが必要である」のくだりは特集の核心をズバリと表現しているように感じました.神谷健太郎先生からは脳卒中や整形外科疾患と比較すると非常に少ない循環器疾患分野のプロフェッショナル育成について,(今後ますますその数を増やすことに期待して)述べていただきました.呼吸器疾患分野の高橋仁美先生は実際に病院でプロフェッショナル育成に取り組んでおり,体系的なだけでなく現実的な内容で述べていただいており,必見です.在宅理学療法を担当した小山樹先生は介護分野の事業所を展開するなかで,さまざまなものを現実的視点で切り開いてきたまさしくプロフェッショナルです.

読者の声募集

ページ範囲:P. - P.

基本情報

理学療法ジャーナル

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1359

印刷版ISSN 0915-0552

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