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特集 理学療法のプロフェッショナルをめざして
理学療法士の継続教育の取り組み
著者: 植松光俊1 中川法一1
所属機関: 1日本理学療法士協会生涯学習機構
ページ範囲:P.567 - P.572
文献購入ページに移動現代においては生涯学習は,国民の学ぶ権利や努めとして位置づけられている.「人々が,生涯のいつでも自由に学習機会を選択して学ぶことができ,その成果が社会において適切に評価される」[平成4年(1992年)生涯学習審議会答申]ような社会を生涯学習社会と呼び,2006年12月に公布・施行された改正教育基本法第3条においても,新たに「国民一人一人が,自己の人格を磨き,豊かな人生を送ることができるよう,その生涯にわたって,あらゆる機会に,あらゆる場所において学習することができ,その成果を適切に生かすことのできる社会の実現が図られなければならない」とされている.このように社会的趨勢は,もはや生涯学習は専門職や特別な人々だけに求められるものでない.医療専門職である理学療法士にとって,生涯学習の必要性についてはまったく議論の余地はない.
日本理学療法士協会における生涯学習の制度化は,1994年新人教育プログラムが開始されることにより始まった.その後,1997年に生涯学習システムの専門理学療法士制度が導入され,現在に至る.
なお,本稿にて使用する日本理学療法士協会生涯学習制度における資格や研修プログラム名は仮称であり,施行時点で変更になる場合があることを事前にご理解を願いたい.読者のご理解のうえで,本稿では仮称や(仮)などの表記を行わないこともご承知を願いたい.
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