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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル51巻9号

2017年09月発行

文献概要

1ページ講座 障がい者スポーツ

車いすテニス

著者: 蛯江共生1

所属機関: 1医療法人社飛翔会寛田クリニック

ページ範囲:P.790 - P.790

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 車いすテニスは1970年代中ごろに米国で始まった.パイオニアの1人であるブラッド・パークスは事故により車いすユーザーとなり,リハビリテーション中に車いすでのテニスを知る.自身でも始めたところ,車いすテニスはレクリエーション活動を通じて治療になると同時に,非常に楽しいスポーツであることに気づき普及を始めた.その数年後には全米規模の大会が開催された.

 現在,車いすテニスはレクリエーションからプロスポーツにまで発展している.世界では1998年,国際車いすテニス連盟(International Wheelchair Tennis Federation:IWTF)が国際テニス連盟(International Tennis Federation:ITF)に統合され,ITF車いすテニス委員会の諮問機関として国際車いすテニス協会(International Wheelchair Tennis Association:IWTA)が発足した.日本では1983年に普及が始まり,1991年に現在の日本車いすテニス協会(Japan Wheelchair Tennis Association:JWTA)が設立された.JWTAはアジア地区担当としてITF,IWTAと連携し,普及などの国際活動への協力や,国内では全国大会の調整,ランキングの管理,普及活動,技術強化,国際大会への選手団派遣などを行っている.2014年には男女のシングルス世界ランキング1位を日本人選手が獲得したほか,近年日本は各クラスともに世界の強豪国の一角を成している.

参考文献

1)岩月俊二:スポーツ・イノベーションとしての障がい者スポーツ—車いすテニスの事例.戸山サンライズ250:10-17,2011
2)日本車いすテニス協会ホームページ http://jwta.jp/(2017年4月8日閲覧)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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