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文献概要
入門講座 「はじめて」への準備(臨床研究編)・3
臨床研究のデータを収集・分析しよう
著者: 生野公貴1
所属機関: 1西大和リハビリテーション病院リハビリテーション部
ページ範囲:P.791 - P.797
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“臨床研究”と聞くと身構えてしまう人が少なくないのではないだろうか.「臨床家であるから研究はしなくてもよい」,あるいは「研究ばかりやっていると臨床がおろそかになる」,「臨床が忙しくて研究ができない」など,研究と臨床があたかも相反するものや干渉し合うものと捉える声がよく聞かれるが,はたしてそうであろうか.
歴史的にみても,研究なくして臨床医学の発展はなく,リハビリテーション領域も然りである.「医療の現場にいる臨床家は,エビデンスの消費者であると同時に生産者でなくてはならない」とも言われる1).世界理学療法連盟(World Confederation for Physical Therapy:WCPT)の教育ガイドラインにも“研究”の項目があるように,理学療法士において研究の理解・実践はもはや必須項目であろう.とは言え,いくら研究法を机上で勉強しても,あるいは論文を読み漁っても臨床研究の実際や本質を理解するのは困難であり,臨床研究を理解するうえで何より重要なことは実践による経験知であると思われる.本稿では,普段の臨床での問題意識から,単一事例での仮説検証手続きを経て,やがてそれを一般化させるという一連の臨床研究プロセスを具体的に紹介したい.
“臨床研究”と聞くと身構えてしまう人が少なくないのではないだろうか.「臨床家であるから研究はしなくてもよい」,あるいは「研究ばかりやっていると臨床がおろそかになる」,「臨床が忙しくて研究ができない」など,研究と臨床があたかも相反するものや干渉し合うものと捉える声がよく聞かれるが,はたしてそうであろうか.
歴史的にみても,研究なくして臨床医学の発展はなく,リハビリテーション領域も然りである.「医療の現場にいる臨床家は,エビデンスの消費者であると同時に生産者でなくてはならない」とも言われる1).世界理学療法連盟(World Confederation for Physical Therapy:WCPT)の教育ガイドラインにも“研究”の項目があるように,理学療法士において研究の理解・実践はもはや必須項目であろう.とは言え,いくら研究法を机上で勉強しても,あるいは論文を読み漁っても臨床研究の実際や本質を理解するのは困難であり,臨床研究を理解するうえで何より重要なことは実践による経験知であると思われる.本稿では,普段の臨床での問題意識から,単一事例での仮説検証手続きを経て,やがてそれを一般化させるという一連の臨床研究プロセスを具体的に紹介したい.
参考文献
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2)福原俊一:臨床研究者育成のための戦略とロード・マップ.学術の動向8:43-52,2006
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4)板場英行:エビデンスに基づく理学療法—理学療法診療ガイドラインを読み解く—徒手理学療法.理学療法学43:263-272,2016
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