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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル52巻1号

2018年01月発行

文献概要

講座 知的財産権を知る・1【新連載】

知的財産権とは何か

著者: 谷口由記1

所属機関: 1吉備国際大学大学院知的財産学研究科

ページ範囲:P.59 - P.65

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はじめに

 「知的財産」とは,人間の知的な創作活動(知恵・工夫・アイデア)により生み出された創作物で財産的価値を有するもので,英語ではintellectual property(IP)と言う.

 「知的財産権」とは,知的財産が法律により保護される権利の総称を言う.日本で知的財産権の用語が一般に広まったのは,小泉内閣が2002年に知的財産戦略会議を開催して知的財産戦略大綱を公表したころと言えるだろう.資源に乏しい日本にとって産業政策の柱は技術立国の確立であった.バブル経済崩壊後の景気低迷に喘ぐ日本では,その国際競争力の強化と経済の活性化の観点から知的財産権の重要性が高まっていることより知的財産戦略大綱を定め,知的財産の創造,保護及び活用に関する施策を集中的かつ計画的に推進する目標を掲げ,同年12月4日に知的財産基本法が公布されて2003年3月1日から施行された.また,内閣総理大臣を本部長とする知的財産戦略本部が設置され,以後毎年,知的財産推進計画が立案され1),推進されている.

参考文献

1)知的財産戦略本部 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/(2017年11月27日閲覧)
2)特許庁webサイト「資料・統計」https://www.jpo.go.jp(2017年12月3日閲覧)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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