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特集 オリンピック・パラリンピック—世界と向き合うために
パラリンピック競技大会に向けた理学療法士の取り組み
著者: 杉山真理1
所属機関: 1河北医療財団河北家庭医療学センター
ページ範囲:P.917 - P.920
文献購入ページに移動2011年に制定されたスポーツ基本法では,「スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは,全ての人々の権利である」とうたわれている.障害者においても,「自主的かつ積極的にスポーツを行うことができるよう,障害の種類及び程度に応じ必要な配慮をしつつ推進」するとなっている.これは,障害者のスポーツについて,初めて言及されたものである.さらに,2015年10月にスポーツ庁が発足し,障害者スポーツ推進室,オリンピック・パラリンピック課が設置された.
障害者のスポーツはリハビリテーションの一環として行われるもの,高い競技性を求め,競技スポーツとして行われるもの,社会参加やレクリエーションとして行われるものなど多岐にわたる.スポーツは生活を豊かにしてくれるものであり,心身の健康を与えてくれるものである.障害者も例外ではなく,スポーツへの参加を推進していかなくてはならない.
東京オリンピック・パラリンピックムーブメントが高まるなかで,障害者の社会参加および自立を支援する理学療法士の役割は大きく,幅広い活動が期待されている.理学療法士としてすべきことを意識して,2020年東京オリンピック・パラリンピックへの準備,日々の取り組みについて述べる.
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