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臨床のコツ・私の裏ワザ
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棘上筋機能のみかた
上肢挙上時に棘上筋と三角筋のフォースカップルが重要だということは周知の事実である.挙上制限または筋力低下がみられた際に,問題が棘上筋にあるのか,それとも三角筋にあるのかを鑑別していくことは,アプローチ方法を検討していくうえでとても重要である.
棘上筋の停止部である大結節のsuperior facetの圧痛を確認したり,大結節を触診しながら上肢挙上時の上腕骨頭上方偏移を確認したりと腱板機能評価方法の報告は複数なされているが,どれも少なからず技術・経験を要し,すぐに誰にでも実践できる方法ではない印象がある.そこで今回,筆者が臨床で活用している,特別な技術・経験を要することなく実施可能な腱板機能評価を紹介したい.
上肢挙上時に棘上筋と三角筋のフォースカップルが重要だということは周知の事実である.挙上制限または筋力低下がみられた際に,問題が棘上筋にあるのか,それとも三角筋にあるのかを鑑別していくことは,アプローチ方法を検討していくうえでとても重要である.
棘上筋の停止部である大結節のsuperior facetの圧痛を確認したり,大結節を触診しながら上肢挙上時の上腕骨頭上方偏移を確認したりと腱板機能評価方法の報告は複数なされているが,どれも少なからず技術・経験を要し,すぐに誰にでも実践できる方法ではない印象がある.そこで今回,筆者が臨床で活用している,特別な技術・経験を要することなく実施可能な腱板機能評価を紹介したい.
参考文献
1)塩田悦仁,他(訳):カパンディ関節の生理学Ⅰ上肢,原著第6版.医歯薬出版,2008
2)坂井建雄,他(監訳):プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系,第3版.医学書院,2017
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