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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル52巻10号

2018年10月発行

文献概要

1ページ講座 理学療法関連用語〜正しい意味がわかりますか?

筋力と関節モーメント

著者: 德田一貫1

所属機関: 1社会医療法人敬和会大分岡病院総合リハビリテーション課

ページ範囲:P.947 - P.947

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 モーメントとは,物体が回転を生じさせようとする力の性質(回転力)であり,トルクともいわれる.モーメントの値は,物体に加わる力の大きさと回転中心から力が作用するまでの距離の積によって計算される.すなわち,モーメントの大きさは,作用する力が大きく回転中心までの距離が長ければ大きくなり,作用する力が小さく回転中心までの距離が短ければ小さくなる.このモーメントの定義を関節に作用する回転力として表したものが関節モーメントである.関節モーメントには,外力の影響によって回転させられる回転力の外部モーメントと,外部モーメントに対抗しようと生体内部で働く筋や靱帯によって作用する力の内部モーメントの2種類が存在する.

 外部モーメントは,変形性膝関節症患者の力学的ストレスの指標として用いられる外部膝関節内転モーメントがあり,床反力ベクトルの大きさと,膝関節の関節中心点から床反力ベクトルまでの垂線であるレバーアーム長との積によって算出され,膝関節の内反方向に作用する外力の大きさを表す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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