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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル52巻11号

2018年11月発行

文献概要

短報

理学療法士による主観的立位動揺評価の信頼性と妥当性

著者: 石川康伸12 平井達也3 若月勇輝4 吉元勇輝5 松下耕三6 浅田孝一7 青山満喜8

所属機関: 1西尾病院リハビリテーション室 2豊橋創造大学大学院健康科学研究科 3いしい外科三好クリニックリハビリテーション部 4川島病院リハビリテーション部 5介護老人保健施設清風苑リハビリテーション室 6春日井整形外科訪問看護ステーション 7小林記念病院リハビリテーション部 8常葉大学保健医療学部理学療法学科

ページ範囲:P.1076 - P.1079

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要旨 【目的】健常成人と運動機能障害をもつ患者を対象とし,理学療法士による主観的立位動揺評価の信頼性と妥当性を検討することである.【対象と方法】健常成人11名と運動機能障害をもつ患者8名とし,検者は健常成人と患者それぞれに対し経験年数の異なる理学療法士3名ずつ,合計6名とした.対象者は重心動揺計上で開眼・閉眼での立位をとり,検者は11段階の主観的立位動揺評価を行った.【結果】健常成人,患者ともに主観的立位動揺評価のKendallのW係数(検者内,検者間)は高い値を示した.また,検者の主観的立位動揺評価と重心動揺値の間に有意な相関が認められた.【結論】理学療法士による主観的立位動揺評価は良好な信頼性と妥当性を有していることが示唆される.

参考文献

1)水野正浩,他:直立検査—両脚直立検査,マン検査,単脚直立検査.重心動揺検査.日本めまい平衡医学会(編):「イラスト」めまいの検査,改訂第2版.診断と治療社,pp8-17,2009
2)望月 久:立位姿勢の安定感と重心動揺計によるバランス能力評価指標との関連性.文京学院大保健医療技紀2:55-60,2009
3)小林 武:理学療法領域における統計解析法の選択.理療の歩み16:25-36,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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