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入門講座 高齢者の理学療法を行うために知っておこう—検査・栄養・薬・運動・4
高齢者の理学療法を行うために留意すること
著者: 重田暁1
所属機関: 1北里大学北里研究所病院診療技術部リハビリテーション技術科
ページ範囲:P.1151 - P.1158
文献購入ページに移動「平成30年 我が国の人口動態」1)によると,平成28(2016)年の本邦における老年人口は27.3%に達しており高齢化が進行している.また,65歳以上の主な死因としては,悪性腫瘍,心疾患,老衰,脳血管疾患,肺炎,80歳以上では心疾患,悪性腫瘍,老衰,肺炎,脳血管疾患となっており,人生の最終段階に至るまでには,理学療法の対象となるさまざまな疾患を重複していることが推察される.
人はそれぞれで考え方は異なると思うが,多くの人は人生の最終段階を迎える寸前まで健康で長寿でありたいと願っており,それぞれの場面で活躍する理学療法士には,個々の患者の意思や要望を尊重したうえで,医療やケアを提供していくことが求められている.
そこで本稿では,高齢者の理学療法を行うために留意するべきことについて,病歴や検査,栄養面,薬物療法におけるチェックポイントと症例を提示しながら考えてみたい.
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