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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル52巻12号

2018年12月発行

文献概要

入門講座 高齢者の理学療法を行うために知っておこう—検査・栄養・薬・運動・4

高齢者の理学療法を行うために留意すること

著者: 重田暁1

所属機関: 1北里大学北里研究所病院診療技術部リハビリテーション技術科

ページ範囲:P.1151 - P.1158

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はじめに

 「平成30年 我が国の人口動態」1)によると,平成28(2016)年の本邦における老年人口は27.3%に達しており高齢化が進行している.また,65歳以上の主な死因としては,悪性腫瘍,心疾患,老衰,脳血管疾患,肺炎,80歳以上では心疾患,悪性腫瘍,老衰,肺炎,脳血管疾患となっており,人生の最終段階に至るまでには,理学療法の対象となるさまざまな疾患を重複していることが推察される.

 人はそれぞれで考え方は異なると思うが,多くの人は人生の最終段階を迎える寸前まで健康で長寿でありたいと願っており,それぞれの場面で活躍する理学療法士には,個々の患者の意思や要望を尊重したうえで,医療やケアを提供していくことが求められている.

 そこで本稿では,高齢者の理学療法を行うために留意するべきことについて,病歴や検査,栄養面,薬物療法におけるチェックポイントと症例を提示しながら考えてみたい.

参考文献

1)厚生労働省:平成30年 我が国の人口動態.https://www.mhlw.go.jp/english/database/db-hw/dl/81-1a2en.pdf(2018年9月30日閲覧)
2)厚生労働省:平成29年国民健康・栄養調査結果の概要.https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000351576.pdf(2018年9月30日閲覧)
3)厚生労働省:日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会報告書.https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000114399.pdf(2018年9月30日閲覧)
4)日本老年医学会:高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015.https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/info/topics/pdf/20170808_01.pdf(2018年9月30日閲覧)
5)Kojima T, et al:High risk of adverse drug reactions in elderly patients taking six or more drugs:analysis of inpatient database. Geriatr Gerontol Int 12:761-762, 2012
6)Kojima T, et al:Polypharmacy as a risk for fall occurrence in geriatric outpatients. Geriatr Gerontol Int 12:425-430, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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