icon fsr

文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル52巻2号

2018年02月発行

文献概要

オリパラ関連企画 理学療法士が知っておきたい重要なスポーツ動作

ストローク動作と肘スポーツ障害

著者: 小澤正樹1

所属機関: 1IMSグループ 明芳会 横浜旭中央総合病院リハビリテーションセンター

ページ範囲:P.150 - P.151

文献購入ページに移動
はじめに

 近年,テニスにおいて多くのトッププロ選手が肘関節や手関節の怪我で大会出場を辞退する事態となっている.トップ選手となれば勝ち進むにつれて連戦が多くなるため,怪我の予防やコンディショニングが重要となる.そこで本稿では,近年のグリップの握りの変遷と肘スポーツ障害について述べたい.

 テニスにおける肘関節障害は,バックハンドストロークに起因して上腕骨外側上顆炎(テニス肘)が起きやすいとされている.近年,プレースタイルやグリップの握りが変化し,フォアハンドストロークに起因する上腕骨内側上顆炎を臨床上経験する.

参考文献

1)阿部宗昭:肘関節痛の診察法.関節外科 基礎と臨25:18-22,2006
2)新井 毅:高齢者テニス愛好家の肘の障害.臨スポーツ医34:436-439,2017
3)川本裕大,他:テニス・グラウンドストロークのバイオメカニクス.体育の科学67:370-373,2017
4)鈴江直人:成長期のスポーツ肘障害:関節外科 基礎と臨25:65-69,2006
5)公益社団法人日本整形外科学会:ホームページ.https://www.joa.or.jp/public/sick/index.html(2017年9月1日閲覧)
6)日本テニス協会(編):2章 テニスの技術.テニス指導教本Ⅰ,pp34-65,大修館書店,2015
7)道上静香:グリップ徹底分析 ① グリップの違いによる身体動作への影響.テニスジャーナル19:54-58,2000
8)道上静香:グリップ徹底分析 ② グリップの違いによる身体動作への影響.テニスジャーナル19:54-58,2000
9)道上静香:テニス選手のストローク動作のバイオメカニクス的分析—痛みなく,パフォーマンスを向上させる技術.臨スポーツ医34:422-426,2017
10)渡辺千聡,他:少年野球チーム(シニアリーグ)の肘関節超音波検診.日整超研誌12:36-39,2000
11)Buehler MJ, et al:The elbow flexion test:a clinical test for the cubital tunnel syndrome. ClinOrthop 233:213-216, 1988
12)Jobe FW, et al:Diagnosis and treatment of ulnar collaterall ligament in athletes. The elbow and its disorders, 3rd ed, Morrey BF ed. pp549-555, WB Saunders, Philadelphia, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら