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書評 —上杉雅之(監修)/山本綾子・荒木智子(編著)—「理学療法士のためのウィメンズ・ヘルス運動療法」 フリーアクセス
著者: 藤縄理1
所属機関: 1埼玉県立大学保健医療福祉学部理学療法学科
ページ範囲:P.179 - P.179
文献購入ページに移動このたび本書が刊行され,それを熟読するにつけ「日本の理学療法士もここまで到達したか」という喜びでいっぱいである.内容は,女性に対する運動療法の必要性,運動療法の基礎知識,病態・症状別の運動療法,ライフイベントに応じた運動指導の実践と多岐にわたっている.そして,それぞれの項目で,基礎理論,病態・症状別の評価と運動療法,徒手療法,セルフエクササイズや生活指導を含めた包括的な理学療法について,図表を多用し,エビデンスも紹介して大変わかりやすく解説してある.分野では,産前産後に加えて,女性特有の病態・疾患として,女性アスリート,女性特有がん,骨盤底機能障害,骨粗鬆症,変形性関節症,育児や復職する女性にかかわる運動療法や生活指導などが詳述されている.このなかには,骨盤底への直接的アプローチなど,女性の理学療法士でなくてはできないことも数多くある.そして,実践する際に,現時点で保険適用になること,保険外適用でしかできないこと,さらに実際理学療法士がどのように行っているかを紹介している.
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