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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル52巻3号

2018年03月発行

文献概要

入門講座 歩行・3

脳卒中者の歩行の経過

著者: 増田知子1

所属機関: 1千里リハビリテーション病院

ページ範囲:P.240 - P.245

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はじめに

 脳卒中者を対象とした理学療法において,歩行再建は最も大きな課題の一つである.しかし,同じ脳卒中であっても,損傷部位,障害巣の大きさ,発症からの時期によって呈する病態は大きく異なる.そのため,歩行再建という共通の目標に対しても,それぞれの病期に応じた介入が必要となる.

 本稿では,脳卒中者の各病期における歩行に関する問題点,およびその問題点に対する介入に必要な視点について述べる.

参考文献

1)脳卒中合同ガイドライン委員会:脳卒中治療ガイドライン2015.pp277-278,協和企画,2015
2)原 寛美:急性期から開始する脳卒中リハビリテーションの理論とリスク管理.原 寛美,吉尾雅春(編):脳卒中理学療法の理論と技術,改訂第2版.pp158-187,メジカルビュー社,2016
3)増田知子:回復期からの提言.手塚純一,他(編):[理学療法MOOK 22]急性期の脳卒中理学療法.三輪書店(in press)
4)増田知子:被殻出血および視床出血.PTジャーナル51:808-814,2017
5)土屋和雄,他(編著):[シリーズ移動知 第2巻]身体適応—歩行運動の神経機構とシステムモデル.pp44-51,オーム社,2010
6)河島則天:歩行運動における脊髄神経回路の役割.国リハ研紀30:9-14,2009
7)増田知子:歩行を目的とした下肢装具の適応と運動療法への活用.極める!脳卒中リハビリテーション必須スキル.pp48-78,gene,2016
8)増田知子:脳卒中片麻痺患者における装具療法の進め方—セパレートカフ式長下肢装具の活用.義装会誌29:22-27,2013
9)De Quervain, et al:Gait pattern in the early recovery period after stroke. J Bone Joint Surg Am 78:1506-1514, 1996
10)Gracies JM:Pathophysiology of spastic paresis. Ⅰ:paresis and soft tissue change. Muscle Nerve 31:535-551, 2005
11)Gracies JM:Pathophysiology of spastic paresis. Ⅱ:emergence of muscle overactivity. Muscle Nerve 31:552-571, 2005
12)久米亮一,他:脳卒中片麻痺者に対する治療用装具から更生用装具への移行時に,装具構成要素の変更に影響を与える因子について.義装会誌31:143,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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