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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル52巻3号

2018年03月発行

文献概要

臨床実習サブノート 歩行のみかた・12

大腿切断—膝継手を知れば大腿義足歩行のみかたが変わる

著者: 別役訓子1

所属機関: 1国立障害者リハビリテーションセンター

ページ範囲:P.253 - P.261

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はじめに

 膝継手とは人工の膝関節にあたるものであり,切断者のコントロール下でその機能を代行しています.大腿切断者における歩行獲得には義足側での立脚の安定性が重要となります.安心して義足に荷重するには膝継手をいかにコントロールできるかが鍵となります.

 義足歩行の練習,特に初期における膝折れは,恐怖感を与え,義足への信頼が失われてしまう危険性が高く,不安感が強いと上手な義足歩行の獲得は困難となります.また近年,切断原因が末梢循環障害に起因している症例が増加,また高齢化も進んでおり低活動者に向けた安全性の高い膝継手が開発され実用化が進んでいます.

 立脚相での安定を図る膝継手を使うことで,随意コントロール能力が低い切断者でも膝折れを起こさずに歩行が可能となってきました.この安定を図る機構にはブレーキ構造,多軸構造等の種類があります.これらの機構を有効に発揮するには,その特性を十分に理解する必要があります.

参考文献

1)澤村誠志:切断と義肢,第2版.pp191-233,258-323,医歯薬出版,1999
2)日本整形外科学会,他(監):義肢装具のチェックポイント,第8版.pp129-149,医学書院,2015
3)細田多穂(監),磯崎弘司,他(編):義肢装具テキスト,改訂第2版.pp217-234,287-340,南江堂,2013
4)鶴見隆正,他(編):理学療法MOOK7—義肢装具.pp11-31,64-90,106-115,214-219,三輪書店,2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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