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甃のうへ・第57回
平成の時代を振り返る
著者: 大場かおり1
所属機関: 1平成医療短期大学リハビリテーション学科
ページ範囲:P.340 - P.340
文献購入ページに移動 「まもなく改元」と聞き,いろいろなことが思い出されます.私にとって平成は,子育てと仕事の二重課題の濃厚な時代でした.末娘が高校を卒業する年齢になり,平成とともに子育ても終わるようで寂しい気がします.
小さな子供は自分の思いを説明してくれないので,親は「忖度」するばかりです.育児休暇が明けて職場に戻ったとき一番嬉しかったのは「ここでは会話が成立する!」ということでした.二重課題の毎日は時間に追われてばかりで,トラブルなくやり過ごすのが精一杯でした.職場にいられる時間が限られるので追い立てられるように仕事をし,落ち着いて担当患者さんの検討をすることができず,経験だけが頼りでした.当時の患者さんには本当に申し訳ないことをしていました.仲間が経験を積み,力をつけていくのを横目で見て焦りながらも,一方で「時間がないから仕方ない」という気持ちもありました.
小さな子供は自分の思いを説明してくれないので,親は「忖度」するばかりです.育児休暇が明けて職場に戻ったとき一番嬉しかったのは「ここでは会話が成立する!」ということでした.二重課題の毎日は時間に追われてばかりで,トラブルなくやり過ごすのが精一杯でした.職場にいられる時間が限られるので追い立てられるように仕事をし,落ち着いて担当患者さんの検討をすることができず,経験だけが頼りでした.当時の患者さんには本当に申し訳ないことをしていました.仲間が経験を積み,力をつけていくのを横目で見て焦りながらも,一方で「時間がないから仕方ない」という気持ちもありました.
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