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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル52巻4号

2018年04月発行

文献概要

1ページ講座 理学療法関連用語〜正しい意味がわかりますか?

相関と連関

著者: 下井俊典1

所属機関: 1国際医療福祉大学保健医療学部理学療法学科

ページ範囲:P.341 - P.341

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 相関(colleration)も連関(association)も2つの事象(変数)間の関連の強さを示す統計量である.しかし,これらの統計解析手法は変数の尺度により選択される(表1).対象とする変数が比率,あるいは順序尺度の場合は相関,名義尺度(分類尺度,カテゴリ変数)の場合は連関が選択される.連関の場合,さらにカテゴリの数によって連関の統計量である連関係数が選択されることになる.

 表2は,ある患者に対してA,B,2通りの理学療法を介入したときの効果の有無をまとめたものである.このように2つ以上のカテゴリ変数(表2では理学療法と効果)の各カテゴリ(表2では理学療法,効果のそれぞれの有無)のそれぞれの組み合わせに該当する度数を集計することをクロス集計といい,それを表にまとめたものをクロス集計表(cross table,分割表)という.変数のカテゴリが2つずつのものを2×2集計表(表2),いずれかが3つ以上のl,m個からなるものをl×m集計表という.

参考文献

1)市原清志:バイオサイエンスの統計学—正しく活用するための実践理論.南江堂,1990
2)森 敏昭,吉田寿夫(編著):心理学のためのデータ解析テクニカルブック.北大路書房,1990

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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