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甃のうへ・第58回
道はいろいろ
著者: 中嶋奈津子1
所属機関: 1遠山病院リハビリテーション科
ページ範囲:P.442 - P.442
文献購入ページに移動 二十数年前,理学療法士として地元の病院に就職した.尊敬する上司や先輩,信頼できる同期同僚,また職場を越えた仲間もいてたくさんの刺激をいただいて,私は皆についていきたくて勉強した.恵まれた環境にあったと思う.ところが,そんな私に突然のスランプが.うまく表現できないのだが,ひと言で言うと「どの患者さんも評価と治療が同じ」になってしまって何かピンとこない.仕事に対する思いは変わらないが,なぜかしら気持ちを前にもっていけず焦った.
そんなとき,恩師から「大学で勉強して視野を広げたら」と助言をいただいた.すぐにある大学のパンフレットを取り寄せて眺めると,興味をもったのは「地域文化学」,つまり「民俗学」であった.人の生活にかかわる習俗や地域の文化を学んでみたら,これが面白くて夢中になった.数年後に大学院に進学し,ふと気がつけば仕事もまた元のように興味をもって取り組めるようになっていた.
そんなとき,恩師から「大学で勉強して視野を広げたら」と助言をいただいた.すぐにある大学のパンフレットを取り寄せて眺めると,興味をもったのは「地域文化学」,つまり「民俗学」であった.人の生活にかかわる習俗や地域の文化を学んでみたら,これが面白くて夢中になった.数年後に大学院に進学し,ふと気がつけば仕事もまた元のように興味をもって取り組めるようになっていた.
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