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特集 地域に広がる心臓リハビリテーション
—エディトリアル—心臓リハビリテーションと理学療法—これまでとこれから
著者: 高橋哲也1
所属機関: 1順天堂大学保健医療学部開設準備室
ページ範囲:P.487 - P.493
文献購入ページに移動はじめに
長い歴史のある本邦の心臓リハビリテーションは,これまでに経験したことのない少子高齢化という環境変化に直面している.本邦で心臓リハビリテーションが健康保険適用承認されて30年を迎える今年,筆者が医師以外で初めて日本心臓リハビリテーション学会学術集会の大会長を務めることとなった(図1).これまで本邦の心臓リハビリテーションの発展を支えてきたすべての人に感謝し,リハビリテーションの崇高な理念と尊厳を尊びながら,これまでの心臓リハビリテーションの発展について敬意をもって振り返り,高齢化率が40%に到達すると予想されるこれからの30年を展望してみたい.
長い歴史のある本邦の心臓リハビリテーションは,これまでに経験したことのない少子高齢化という環境変化に直面している.本邦で心臓リハビリテーションが健康保険適用承認されて30年を迎える今年,筆者が医師以外で初めて日本心臓リハビリテーション学会学術集会の大会長を務めることとなった(図1).これまで本邦の心臓リハビリテーションの発展を支えてきたすべての人に感謝し,リハビリテーションの崇高な理念と尊厳を尊びながら,これまでの心臓リハビリテーションの発展について敬意をもって振り返り,高齢化率が40%に到達すると予想されるこれからの30年を展望してみたい.
参考文献
1)竹内馬左也:学会設立の経緯—研究会発足から学会設立まで.心臓リハ1:11-12,1996
2)齋藤宗靖:学会印象記 第1回日本心臓リハビリテーション学会総会を開催して.心臓リハ1:157-158,1996
3)石川高明:心臓リハビリテーションの現状と課題—保険診療の視点から.心臓リハ1:6,1996
4)厚生労働省:中央社会保険医療協議会総会(第360回)議事次第 資料「個別事項(その1)疾患別リハビリテーション」.http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000177426.pdf(2018年3月26日閲覧)
5)Okura Y, et al:Y. Impending epidemic:future projection of heart failure in Japan to the year 2055. Circ J 72:489-491, 2008
6)二宮利治,他:日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究.厚生労働科学研究費補助金 厚生労働科学特別研究事業.平成26年度 総括・分担研究報告書.
7)Jefferson AL:Cardiac output as a potential risk factor for abnormal brain aging. J Alzheimers Dis 20:813-821, 2010
8)Cermakova P, et al:Heart failure and Alzheimer's disease. J Intern Med 277:406-425, 2015
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