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オリパラ関連企画 理学療法士が知っておきたい重要なスポーツ動作・7
ラグビー選手の外傷
著者: 磯あすか1
所属機関: 1フィジオセンター
ページ範囲:P.654 - P.655
文献購入ページに移動 ラグビーは球技ながら激しいコンタクトがあり,外傷は多い.外傷の種類や部位,重症度もさまざまで,全身に傷害発生の可能性がある.
筆者がかかわっている女子ラグビーにおける外傷は,膝靱帯損傷,肩関節・肩鎖関節脱臼,頭部・顔面の骨折や打撲,足関節捻挫が多く,男子と比較すると筋や腱の損傷は少ない.これらの外傷はコンタクトによるものが多く,「タックルをした」または「タックルをされた」ことが原因の外傷が約半数を占める1).受傷機転には技術,体力,環境などさまざまな要因があると考えられている.
筆者がかかわっている女子ラグビーにおける外傷は,膝靱帯損傷,肩関節・肩鎖関節脱臼,頭部・顔面の骨折や打撲,足関節捻挫が多く,男子と比較すると筋や腱の損傷は少ない.これらの外傷はコンタクトによるものが多く,「タックルをした」または「タックルをされた」ことが原因の外傷が約半数を占める1).受傷機転には技術,体力,環境などさまざまな要因があると考えられている.
参考文献
1)磯あすか,他:女子ラグビーにおける外傷・障害 ラグビーにおける外傷・障害—予防・評価・治療・復帰.ラグビーの外傷・障害—ワールドカップ2019開催に向けて.臨スポーツ医34:182-188,2017
2)小林寛和,他:外傷・障害予防とコンディショニング・リコンディショニング.臨スポーツ医34:190-195,2017
3)磯あすか:種目別の傷害予防トレーニングとその実際 女子ラグビー.小林直行,他(編):女性アスリートのための傷害予防トレーニング.pp103-108,医歯薬出版,2013
4)平井晴子,他:7人制ラグビー女子日本代表における膝前十字靱帯損傷の発生調査.臨整外52:397-401,2017
5)吉村直心,他:ラグビー—タックル動作を中心に.理学療法35:183-188,2018
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