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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル52巻8号

2018年08月発行

文献概要

とびら

ICFを武器に

著者: 村上忠洋1

所属機関: 1中部リハビリテーション専門学校

ページ範囲:P.693 - P.693

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 地下鉄の改札を抜け,しばらくうす暗い地下道を進んだところにその店はあります.店の扉を開けると,温かく穏やかな笑顔と優しいコーヒーの香りが,出迎えてくれました.

 この店の店員さんたちは,片手でコーヒー豆を挽き慎重にコーヒーを淹れている方や,片隅のパソコンで指一本とマウスを使って新しいメニューを作っている方など,いずれも片麻痺の障害をおもちでした.また,部屋の奥からは,女性のにぎやかなしゃべり声が聞こえ,そこでは小さなビーズに糸を通して,きれいなアクセサリーを作る教室も開かれていました.その教室の講師や参加者にも,片麻痺や言語障害をもった方がいらっしゃいます.そうです,この店では脳卒中による後遺症を抱えた方々が,それぞれの役割をもって,生き生きと働いておられます.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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