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文献概要
とびら
コミュニケーション
著者: 三宅わか子1
所属機関: 1星城大学リハビリテーション学院
ページ範囲:P.7 - P.7
文献購入ページに移動私たちは生まれた直後から人との関係性を築きながら日常生活を送っている.乳児期は泣き声,表情,身振り手振り,喃語などの非言語コミュニケーションを使い,自分の意思を相手に伝え欲求を満たしていく.親をはじめ周囲の人たちは,この非言語コミュニケーションから送られるサインを五感を通して感情や意思として受け取り,欲求に合った行動を返している.そして成長とともに言語コミュニケーションを獲得すると,言葉や文字中心のやりとりになるが,言語の果たす役割は10%程度であり,残りは非言語によるものである.つまり,意思疎通には非言語による情報が大きな役割を果たしていると考えられる.とすれば,生活のなかに非言語コミュニケーションを取り入れ,意識して使うことの意義は大きい.「立ち振る舞いは目から入る言葉,目は口ほどに物を言う」.いずれも人の喜怒哀楽の感情がそのままの態度として表れ,相手の意図がわかるということである.
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