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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル53巻2号

2019年02月発行

文献概要

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編集後記

著者: 福井勉

所属機関:

ページ範囲:P.210 - P.210

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 私事で恐縮であるが,海外滞在中のため本誌編集会議にはWeb会議で参加させていただいている.また大学院生の指導もこの1年はインターネットを介して行ってきた.大きな不都合はないようにも思うが,臨場感はない.人が会うことの意味を今さらながらに感じている.それとは別に,この何となくある「新しい感」は新鮮に感じられる.新しい道,新しい店,新しい駅,新しい考えなどが多くの刺激を与えることは多くの先人が言ってこられたことだ.

 本誌での変形性股関節症に関する特集は約4年半ぶりとなるが,この「新しい感」に着目していただきたい.以前と比較して,より動的動作におけるメカニカルストレスへの着目度が高くなったと言える.濵井氏による論文では,femoroacetabular impingement(FAI)のスクワット中の貴重な資料をご提示いただいた.建内氏からはdaily cumulative hip momentという新しい累積パラメータについて理学療法の観点から将来への展望を含めて述べていただいた.大川氏には,最近注目を浴びているfree momentの研究の一端を紹介いただき,新しい視点を提供していただいた.加藤氏からはエネルギーフローに新たな観点を付け加えていただき,それぞれ理学療法への新しい可能性に胸が騒いだ.また小野氏にはFAIの貴重なレビューをいただくことができた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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