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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル53巻5号

2019年05月発行

文献概要

特集 全体像を把握する

統合と解釈のプロセス

著者: 西守隆1 上杉雅之2 大野直紀3

所属機関: 1関西医療学園専門学校理学療法学科 2神戸国際大学リハビリテーション学部 3りんくう総合医療センターリハビリテーション科

ページ範囲:P.449 - P.458

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統合と解釈とは

 統合と解釈は,個人が有する活動制限の原因となっている機能障害を同定するまでの臨床意思決定過程(clinical decision making)である.したがって,個人の活動制限を把握するための情報収集や医療面接(問診)の段階から,主訴や現病歴の内容を整理し,活動制限の改善に必要な基本動作能力や機能的制限を選定し,その動作障害の原因となる機能障害を検査結果で数量化し,「活動制限と機能障害の関連性」を導くものである1)

 本稿では情報収集から始まる一連の統合と解釈までのつながりを,症例を提示して解説する.

参考文献

1)上杉雅之(監),西守 隆(編著):統合と解釈がよくわかる 実践!理学療法評価学.pp87-169,医歯薬出版,2018
2)上杉雅之(監),西守 隆(編著):動作のメカニズムがよくわかる 実践!動作分析.pp22-35,医歯薬出版,2016
3)小関裕二,他:透析患者への理学療法の関わりにおけるリスク管理.理学療法2012;29:1106-1113
4)田中 繁,他(監訳):モーターコントロール 運動制御の理論と臨床応用(原著第2版).p174,医歯薬出版,2004
5)Ikezoe T, et al:Age-related muscle atrophy in the lower extremities and daily physical activity in elderly women. Arch Gerontol Geriatr 2011;53:e153-e157
6)Andersson EA, et al:Intramuscular EMG from the hip flexor muscles during human locomotion. Acta Physiol Scand 1997;161:361-370
7)西守 隆,他:歩行速度の増加にともなうステップ長の増加要因.関西理学2012;12:45-51
8)日本整形外科学会診療ガイドライン委員会,他(編):手足のしびれ,歩きにくい症状がある方に—診療ガイドラインに基づいた頸椎症性脊髄症ガイドブック.南江堂,2007
9)西守 隆:姿勢・動作分析.内山 靖,他(編):《標準理学療法学専門分野》理学療法評価学,第3版.pp328-343,医学書院,2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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