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学会印象記
—第6回日本運動器理学療法学会学術大会—運動器理学療法の核心と革新に挑む
著者: 小林裕生1
所属機関: 1香川大学医学部附属病院リハビリテーション部
ページ範囲:P.486 - P.486
文献購入ページに移動基調講演として,宮本重範先生より「運動器理学療法の趨勢と今後に期待すること」と題してこれまでの理学療法の歴史・今後の展望について講演がありました.そのなかで印象に残っているのは,これからの理学療法士は世界の動向や社会のニーズに目を向け,理学療法の知識と技術を働かせて国民のヘルスプロモーターとしての役割を担ってほしいという内容でした.ヘルスプロモーションとは,「人々が自らの健康とその決定因子をコントロールし,改善するようにするプロセス」と定義されています.決定因子には,医学的・社会的な多くの因子がありますが,理学療法士がかかわれる運動機能は重要な決定因子の1つと思われます.臨床研究や学会参加は,最新知見や世界の動向,社会のニーズを知るために必要な活動だとあらためて認識させられました.
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