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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル53巻5号

2019年05月発行

文献概要

入門講座 困難への対応—経験者に学ぶ・1【新連載】

患者・家族とのコミュニケーションの悩み—急性期病院で起こる患者・家族とのコミュニケーションの悩みへの対応/患者からのクレームに対応する—回復期リハビリテーション病棟/患者・家族とのコミュニケーションの難しさと対処法—精神科領域

著者: 田村幸嗣1 濱崎寛臣2 金子努3

所属機関: 1宮崎善仁会病院リハビリテーション部 2熊本機能病院総合リハビリテーション部 3県立広島大学保健福祉学部

ページ範囲:P.489 - P.495

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はじめに

 コミュニケーションの難しさは,同じことを伝えたつもりでも対象者の受け取り方は十人十色であることにある.こちらが正しいと感じていても,相手の価値観や常識,心理状態によって受け取り方は変わってしまう.

 急性期病院では,術後の早期離床を図りたいが,痛みや不眠,恐怖心によって患者に治療を断られることを経験する.治療者の思いが十分に伝わらないまま理学療法を進めていくと信頼関係に溝が生じてしまう.患者の気持ちに早期に気づき,適切に対応する能力が円滑な理学療法を行ううえで重要となる.これらの対応について心がけていることや具体的な対応方法を,実際の症例を通して述べていく.

参考文献

1)岡本拓也:スピリチュアル・コミュニケーション-医療者のための5つの準備・7つの心得・8つのポイント.医学書院,pp37-41,2016
1)小山美智子:患者接遇パーフェクト・レッスン—ケーススタディで学ぶ 患者応対マナーのランクアップ教本.医学通信社,2012
2)鯨岡栄一郎:医療・福祉の現場で使える『コミュニケーション術』実践講座.運動と医学の出版社,2012
3)三宮克彦:理学療法におけるコンフリクト・マネジメント.PTジャーナル2014;48:935-941
1)アレン・E・アイビイ(著),福原真知子,他(訳編):マイクロカウンセリング—“学ぶ—使う—教える”技法の統合:その理論と実際.p6,川島書店,1985
2)ドナルド・ショーン(著),佐藤 学,他(訳):専門家の知恵—反省的実践家は行為しながら考える.pp7-11,ゆみる出版,2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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