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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル53巻6号

2019年06月発行

文献概要

入門講座 困難への対応—経験者に学ぶ・2

医療職間のコミュニケーションの悩み—チーム医療の一員として積極的にコミュニケーションを図る/医療安全の視点に立った医療職間のコミュニケーション/地域における多職種間コミュニケーション

著者: 平野明日香1 垣内優芳2 佐々木秀明3

所属機関: 1藤田医科大学病院リハビリテーション部 2神戸市立西神戸医療センターリハビリテーション技術部 3西那須野マロニエ訪問看護ステーション

ページ範囲:P.595 - P.601

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はじめに

 “Communication”はその語源から「共有する,分かち合う」という意味であり,一方向性に情報を伝達するだけでなく,双方向性に情報を共有することが重要である.コミュニケーションに悩んだ場合,「自分が伝えた情報を相手が理解していない」,「相手からの情報が不足していた」など相手からの一方向的な情報の伝達に非をおいても改善は図れない.「自分の情報の伝達に問題はないか」,「相手からの情報収集が不足していないか」など自分の言動,行動を見直すことから情報の共有を図るとコミュニケーションは次第に円滑に進むようになる.

 本稿では,医療職間のコミュニケーションをより円滑に進めるためにどのような考えで言動・行動すべきか,医療現場で働く筆者の経験談をお伝えしたいと思う.

参考文献

1)厚生労働省医政局・チーム医療の推進に関する検討会:チーム医療の推進について.2010 https://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/03/dl/s0319-9a.pdf(2019年2月4日閲覧)
2)回復期リハビリテーション病棟協会:セラピスト10か条 第2版,2018 http://www.rehabili.jp/active_data/serapi10_2X.pdf(2019年2月4日閲覧)
3)平野明日香:急性期病棟におけるリハビリテーション専門職配置の効果.理学療法学2016;43:255-262
1)米国財団法人野口医学研究所(監修),津田 武(編著):臨床指導はこうやる.pp55-234,はる書房,2014
2)大阪大学医学部附属病院中央クオリティマネジメント部ホームページ:チームパフォーマンス(ノンテクニカルとテクニカルスキル).http://www.hosp.med.osaka-u.ac.jp/home/hp-cqm/ingai/instructionalprojects/teamperformance/index.html(2018年10月30日閲覧)
3)齋藤 孝:ストレス知らずの対話術—マッピング・コミュニケーション入門.pp8-12,PHP新書,2003
1)雨宮惠美:社会人・職業人としての接遇・コミュニケーションスキル.PTジャーナル2011;45:691-696
2)濱川博招,島川久美子:あなたからはじめる 仕事がしやすくなる病院を作るコミュニケーション術.ぱる出版,2014
3)山口美和:多職種協働に役立つ理学療法士のコミュニケーション技術.PTジャーナル2014;48:297-304

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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