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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル53巻8号

2019年08月発行

文献概要

特集 IADL—生活をもっと科学的に

さまざまなADL評価とその活用

著者: 浅川康吉1

所属機関: 1首都大学東京健康福祉学部

ページ範囲:P.775 - P.781

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はじめに

 理学療法は身体に障害のある者に対して基本動作能力の回復を図る技術,学問として出発した.そのため日常生活活動(ADL)の評価について,理学療法士は起居・移動動作や歩行などを中心とする基本的ADL(Basic ADL:BADL)への関心が高かった.

 現在,理学療法士の職能・職域は大きく広がりつつある.ADL評価においてもBADLにとどまらず手段的ADL(instrumental ADL:IADL)についても評価し,その結果を機能障害へのアプローチだけでなく活動や参加へのアプローチに生かすことが求められている.

 本稿ではこのような背景を踏まえ,対象者に応じた適切なADL評価法の選択と臨床および研究におけるADL評価表の使用について述べる.

参考文献

1)日本理学療法士協会:理学療法診療ガイドライン第1版(2011).http://jspt.japanpt.or.jp/guideline/(2019年5月17日閲覧)
2)日本リハビリテーション医学会評価・用語委員会:リハビリテーション関連雑誌における評価法使用動向調査—9.Jpn J Rehabil Med 2017;54:158-166
3)厚生労働省:介護予防・日常生活圏域ニーズ調査実施の手引き.第Ⅱ章第1節 介護予防・日常生活圏域ニーズ調査の調査内容.pp4-13,2016.https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12301000-Roukenkyoku-Soumuka/0000138620.pdf(2019年5月17日閲覧)
4)Mahoney FI, et al:Functional evaluation:the Barthel Index. Md State Med J 1965;14:61-65
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10)河本純子,他:日本人におけるParkinson's Disease Questionnaire-39(PDQ-39)の信頼性評価.臨神経2003;43:71-76
11)古谷野亘,他:地域老人における活動能力の測定—老研式活動能力指標の開発.日公衛誌1987;34:109-114
12)日本理学療法士協会ウェブサイト:効果量effect size.http://jspt.japanpt.or.jp/ebpt_glossary/effect-size.html(2019年5月17日閲覧)
13)日本作業療法士協会ウェブサイト:MTDLP士会連携支援室.http://www.jaot.or.jp/science/MTDLP.html(2019年5月17日閲覧)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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