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特集 栄養を学ぶ—学際と実際
—あらためて問う—なぜ理学療法に栄養学が必要か
著者: 若林秀隆1
所属機関: 1横浜市立大学附属市民総合医療センターリハビリテーション科
ページ範囲:P.871 - P.877
文献購入ページに移動はじめに
日本理学療法士協会には栄養・嚥下理学療法部門があり,「リハビリテーション(以下,リハ)栄養」という言葉を聞いたことのない理学療法士は少ないと考える.理学療法に栄養学が必要なことは一見,自明のように思われる.しかし,理学療法士の数のわりには,栄養学に関心をもつ理学療法士は少ない印象にある.
本稿では,なぜ理学療法に栄養学が必要なのか,なぜ栄養管理に理学療法学・リハ医学が必要なのかをあらためて解説する.そのうえで,すべての理学療法士が基本的な栄養学を理解し,効果的な理学療法ができるために役立つリハ栄養ケアプロセス,リハビリテーション栄養診療ガイドライン2018年版について紹介する.
日本理学療法士協会には栄養・嚥下理学療法部門があり,「リハビリテーション(以下,リハ)栄養」という言葉を聞いたことのない理学療法士は少ないと考える.理学療法に栄養学が必要なことは一見,自明のように思われる.しかし,理学療法士の数のわりには,栄養学に関心をもつ理学療法士は少ない印象にある.
本稿では,なぜ理学療法に栄養学が必要なのか,なぜ栄養管理に理学療法学・リハ医学が必要なのかをあらためて解説する.そのうえで,すべての理学療法士が基本的な栄養学を理解し,効果的な理学療法ができるために役立つリハ栄養ケアプロセス,リハビリテーション栄養診療ガイドライン2018年版について紹介する.
参考文献
1)Nagano A, et al:Rehabilitation nutrition for iatrogenic sarcopenia and sarcopenic dysphagia. J Nutr Health Aging 2019;23:256-265
2)Wakabayashi H:Rehabilitation nutrition in general and family medicine. J Gen Fam Med 2017;18:153-154
3)Cederholm T, et al:GLIM criteria for the diagnosis of malnutrition-A consensus report from the global clinical nutrition community. Clin Nutr 2019;38:1-9
4)田中 舞,他:脳血管疾患患者におけるリハビリテーション栄養診療ガイドライン.リハ栄養2018;2:260-267
5)藤原 大,他:大腿骨近位部骨折患者におけるリハビリテーション栄養診療ガイドライン.リハ栄養2018;2:268-275
6)東敬一朗,他:成人がん患者におけるリハビリテーション栄養診療ガイドライン.リハ栄養2018;2:276-283
7)西岡心大,他:急性疾患患者におけるリハビリテーション栄養診療ガイドライン.リハ栄養2018;2:284-290
8)日本リハビリテーション栄養学会ウェブサイト:リハビリテーション栄養診療ガイドライン.https://sites.google.com/site/jsrhnt/gaidorain(2019年6月4日閲覧)
9)日本リハビリテーション栄養学会(編):リハビリテーション栄養2.0—リハ栄養の新たな定義とリハ栄養ケアプロセス.リハ栄養2017;1
10)日本リハビリテーション栄養学会(監),若林秀隆(編著):リハビリテーション栄養ポケットマニュアル.医歯薬出版,2018
11)吉田 剛(監),山田 実(編):理学療法実践レクチャー 栄養・嚥下理学療法.医歯薬出版,2018
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