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Close-up 理学療法士が「死」に向き合うということ
理学療法士が「死」に向き合うということ—一般病棟で行うがん患者への緩和的リハビリテーションアプローチ/在宅において必要な装備
著者: 上野千沙1 三村健2
所属機関: 1市立三次中央病院リハビリテーション科 2ケアライフ訪問看護リハビリステーション
ページ範囲:P.1198 - P.1201
文献購入ページに移動当院は広島県北部にある地域がん診療拠点病院だが緩和ケア病棟はなく,地理的にも緩和ケア病棟のある病院まで1時間はかかるため,一般病棟で看取りを行うケースが多い.
がん患者では死亡前2〜3か月まではある程度問題なく日常生活を送ることができるが,1〜2か月前になると急激にADLが低下していく1).予後が月単位になると急激にADLが下がり始め,腫瘍の増大により呼吸困難や嘔気・腹水による腹満感などの症状に加え,痛みが最も多くみられる2).緩和期にリハビリテーションが導入されるケースでは,痛みなどで動くことが難しくなってきた上記のタイミングが多い.
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