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連載 理学療法士が知っておきたいヘルスケア産業・10
保険外(自費)リハビリテーションの社会的意義と理学療法士の参入
著者: 藤本修平1
所属機関: 1元 株式会社豊通オールライフ ヘルスケア事業部
ページ範囲:P.1223 - P.1223
文献購入ページに移動自費リハビリテーションは,医療保険や介護保険で担うことが難しい対象者が,10割の費用を自己負担して受けるサービスである.この数年で参入する事業者も増えてきていることからも,潜在ニーズが大きいことが推測される.他方で,自費リハビリテーション事業者のなかには,経験知に依存したサービスに特化している事業者が多い印象がある.サービスを提供する国家資格の有資格者(主に理学療法士)が,自身の好む単一的な手技を実践し,客観的なデータを示すことなく,または都合のよいデータのみを選択して開示し,改善と判断するものである.また,介入方法が機能回復を目的とした練習に特化している施設もみられる.保険外でも“なりたい自分”をめざして自費リハビリテーションを受ける顧客に対して,このような事業者が散見されることは業界全体の課題であると筆者は考えている.
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